search-icon
academy-icon

暗号資産やブロックチェーンが地政学や投資手法、テクノロジーの側面で既存の概念をどう塗り替えていくのか

2024年12月30日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • はじめに
  • 1. 「BTCにとってゴールドの時価総額を超えることは通過点に過ぎない」というナラティブが生まれる理由
  • 2. 中国などの国家は、米国に追随してBitcoinの戦略備蓄を実行するか否か
  • 3. 今、握るべきはBitcoin(BTC)なのか、マイニング株なのか|強気相場でのパフォーマンスはどちらが上なのかを調査
  • 4. Ethereumの2025年以降のロードマップの概観|The Merge & The Surge
  • 5. Babylon技術アーキテクチャの概要、ノンカストディアルBTCステーキングにあたってのリスク要素とは
  • 総括

はじめに

今回解説する5本のレポートは、それぞれ視点や切り口は違えど、「暗号資産やブロックチェーンが地政学や投資手法、テクノロジーの側面で既存の概念をどう塗り替えていくのか」という一貫した問いが流れています。
これらのレポートは、暗号資産やブロックチェーンがどこへ向かうのかを見極めるうえでの材料を提示してくれるはずです。ビジネスや投資、技術開発を進めるうえで、必要な視点を整理する一助になることを想定し、改めてこのレポートで紹介します。

1. 「BTCにとってゴールドの時価総額を超えることは通過点に過ぎない」というナラティブが生まれる理由



Bitcoinの“デジタル・ゴールド”論の行く末
ゴールドという既存の価値基準を超えるかもしれないBTCの将来像を議論

本レポートは、Bitcoinがゴールドの時価総額を追い越すか否かという議論に留まらず、そもそも「BTCはゴールド以上に優れた備蓄通貨になり得るのではないか」というナラティブが生じる背景を深掘りしています。
ゴールドのインフレ率と比肩するほどに抑制されたBitcoinの供給、敵対的な国家からの凍結を避けられるデジタル資産としての強み、そして資産証明が容易な透明性の高さ。
これらの観点を整理することで、Bitcoinとゴールドの違いと共通点を明瞭化し、BTCがゴールドの時価総額を超える可能性をどのように捉えるべきか示唆を与えてくれます。
時間軸やリスク要因についても言及があり、投資家がどのような姿勢でBTCを評価すべきかを総合的に検討するうえでも必読の内容です。「ゴールド・ベンチマーク」の先にあるBTCの将来像を示すこのレポートは、資産としてのBTCへの見方を更新するきっかけになるでしょう。

2. 中国などの国家は、米国に追随してBitcoinの戦略備蓄を実行するか否か

国家による戦略備蓄というマクロ視点 
米国のみならず、中国・ロシアなど他国もBTCを備蓄する可能性が浮上し、地政学的にも暗号資産の位置づけがシフト

国家がBitcoinを準備資産として保有するという、かつては革新的すぎるとみなされたアイデアが、今や大国で現実味を帯び始めています。
本レポートでは、米国のビットコイン戦略備蓄の可能性に続く形で、中国やロシアなど他国が追随するか否かを分析。ロシアがウクライナ侵攻に伴う制裁で米国債を凍結された事例をはじめ、ゴールド以外で“凍結されにくい”資産を模索する動きが活発化している点が浮き彫りとなります。
さらに、中国が国内規制とブロックチェーン技術推進という二面性をどう整理していくのかも興味深く、外貨準備をドルから移行したい欲求と、資本流出規制の厳しさという相反する課題を抱えている点に注目です。
複数の国でBTC準備論が高まれば、Bitcoin価格の形成要因や国際政治の新たなパワーバランスに直接影響を与える可能性があり、長期的な投資家や市場アナリストにとって、見逃せないレポートとなっています。

無料の会員登録で記事全文が読めます。
HushHubリサーチの紹介 >
法人向けプラン >

※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。