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Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #38

2024年09月16日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • #38_資金調達の潮流

前提

本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、その最新の傾向とパターンを解説します。今回の#38では、2024年9月7日から2024年9月13日にかけての資金調達活動を調査し、どのカテゴリーが最も注目を集め、どのような特徴が見られるのかを分析しています。
【今週の主な話題】
  1. Solanaベースのクリエイターエンゲージメントプラットフォーム「DRiP」、NFXやCoinbase Venturesらのリードにより、800万ドルのシード資金調達
  2. トレードファイナンスの流動性問題解決を目指すPayFiセクターのHuma Finance、3800万ドルを資金調達。
  3. Web3ゲームプラットフォーム「Moku」、SkyMavisHQやa16zGamesらから535万ドルを資金調達
  4. ロンドンに拠点を置く再生可能エネルギーを取り扱うスタートアップFuse、Multicoin Capitalをリードに$12Mドルを調達
※本レポートでは当該期間中のトレンドのみを取り上げて解説します。各プロジェクト概要は添付リストの概要欄及び参照URLをご参考ください。

#38_資金調達の潮流

※グラフ記載の$_Mは当該期間中の調達合計、(_cases)は調達したプロジェクト件数を表しています。なお、資金調達報告は確認されているものの調達額が公開されていない場合は、ケースとしてカウントしてはいますが、調達額の計算には含んではいません。
以下、「2024年9月」「直近1週間」「2024年度Q3」の資金調達の潮流を概説します。

1.「2024年9月」

調査時点で観測している9月の投資ラウンド件数は計48件、公開情報に基づく調達額は約$0.19B(※非公開情報を含まない金額)の資金調達報告を確認しています。

2.「直近1週間」

直近一週間の投資ラウンド件数/週は31件、公開情報に基づく調達額/週は約$122M(※非公開情報は含まれません)です。

この期間中、公開された資金調達額ではDeFiセクター($56.5M/14件)、インフラセクター($40M/9件)、ゲームセクター($15.35M/3件)の順に多くの資金調達報告を確認しています。
より細かな分類(上図)では、RWA($38M/2件)、DePIN($15.5M/3件)、AI($10M/1件)関連に比較的多くの資金が流れていることを確認できます。

2.1.Solanaベースのクリエイターエンゲージメントプラットフォーム「DRiP」、NFXやCoinbase Venturesらのリードにより、800万ドルのシード資金調達

Solanaベースのクリエイターエンゲージメントプラットフォーム「DRiP」が、NFX、Coinbase Ventures、およびProgressionからのリードにより、800万ドルのシード資金を調達しました。
この資金は、モバイルアプリ(iOS/Android)の市場投入、クリエイターツールとプラットフォーム機能の開発拡張、新規ユーザーの獲得を目指したマーケティング活動の強化に使用されます。
出典:https://drip.haus/
DRiPは、クリエイターがアートや音楽などのデジタル作品をフォロワーに配信し、その対価として支払いやチップを受け取ることができるNFTを含むトークン化されたコンテンツプラットフォーム(つまり、NFTに限定されない)です。決済基盤としてSolanaを利用し、実際のデータは分散型ストレージプロトコルArweaveにホストされます。
[参考]
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