Tap to Earnゲームの代表格「Hamster Kombat」の概要と新たなマネタイズモデルの可能性について
2024年08月28日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Tap to Earnゲームとは
- TelegramがTap to Earnゲームの中心地になった理由
- Hamster Kombatの基本概要
- 新たなマネタイズモデルの可能性
- Tap to Earnゲームの課題
- 総括
前提
Play-to-Earn(以下P2Eと表記)ゲームは一時的に注目を集めましたが、最終的には失敗に終わるプロジェクトが多く目立つようになりつつあります。
その主な理由は、P2Eがゲーマーをクリプトの世界に引き込もうとしたものの、信頼性が欠如していたため、大規模な普及には繋がらなかったこと、そしてトークン価格の維持と運営の収益確保のバランスが、中長期でのブロックチェーンゲーム事業の運営において、構造的に非常に難儀であった点にあると考えられます。
そのような状況下で、最近では「Tap-to-Earn」という新たなアプローチが登場し、クリプトに興味を持つユーザーに対して、簡単で素早く稼げる方法が目立ち始めていることをご存知でしょうか。
特に、Telegramのような既に多くの人々が利用しているソーシャルプラットフォームと連携することで、意図せずしてもマスアダプションが促進されるのではないかという期待の声も高まっています。
参照: https://www.coindesk.com/consensus-magazine/2024/07/08/play-to-earn-is-dead-why-tap-to-earn-marks-a-big-shift/ https://ethereumnavi.com/2024/07/19/blockchain-games-as-media-attraction-devices/
Tap to Earnゲームとは
「Tap to Earn」とは何かを一言で言い表すと、プレイヤーが画面をタップするなどの最小限のアクションで報酬を得ることができるゲームモデルです。
Tap to Earnゲームをプレイするユーザーは、画面をタップしたり、スワイプするなどの簡単な操作を行うだけで、報酬が得られるため、一般的なゲームと比較するとシンプルさが際立っています。
よって、特別なスキルや知識は必要なく、また短い時間でも遊ぶことができることから、「ポイ活」や「ハイパーカジュアルゲーム」のように、誰でも簡単かつ手軽にお小遣いを稼ぐ感覚でプレイできることが特徴的です。
例えば、ゲーム内のキャラクターを動かしたり、アイテムを収集したりする際に、タップすることでポイントやトークンが獲得できて、最終的にはその報酬を暗号資産やデジタル資産と交換することが可能です。
このような仕組みは、特にモバイルデバイスでのプレイに適していることから、誰でも手軽に参加できるため、非クリプト層を含む多くのユーザーから支持されているのではないかと考えられます。
TelegramがTap to Earnゲームの中心地になった理由
そんな「Tap to Earn」モデルですが、特にTelegram上で人気を博しています。
Telegramは、広範なユーザーベースを持ち、botやミニゲームを容易に統合できるプラットフォームなので、ユーザーは特別なアプリをダウンロードする必要もなく、簡単にゲームを始めることができる点が強みです。
例えば、Telegramのグループ内でプレイされることで、他のプレイヤーと交流したり、競い合ったりすることができるのですが、このような社会的なつながりがゲームの楽しさを一層高めていると言えます。
そんなTelegram上で盛んなTap to Earnゲームですが、個人的に特に人気を博しているのが「Hamster Kombat」だと考えています。
また、従来のブロックチェーンゲームが抱える「収益面」と「体験面」での2つの課題を解決するための新たなモデルも提唱している点も、注目されるべき取り組みだと言えます。
ということで次章からは、Hamster Kombatの基本概要について解説しながら、新たなマネタイズモデルの可能性や、Tap to Earnゲームの課題についても言及していきたいと思います。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。