2015年から2024年8月14日現在までのおよそ9年間に「Visa」が行った暗号資産領域の投資先の整理とその投資傾向を本レポートで解説します。

今回の調査対象期間中に、Visaが関与したWeb3/クリプト領域の投資報告を6件確認しています。これら計6件の⑴プロジェクト名、（2）投資時期、（3）調達金額、（4）事業概要を整理しています。

なお、今回の調査対象はプロジェクトのみとしています。過去に出資したWeb3特化型VC「Blockchain Capital」（2021年にPaypalと共同で$300M出資.etc）には触れません。

「Visa」が関与した過去9年間のWeb3領域の投資風景をさっと理解できるレポートです。①投資家・投資会社サイドが思い描くシナリオ、②プロジェクト側が描くシナリオ、その③出資の意図、を推察する上でのご参考になれば幸いです。

上スライドは、2015年以降、調査時点までにVisaが出資した投資ラウンドの月間推移グラフ、およびその内訳を表したワードグラフです。上記添付のワードクラウドは、過去に出資したプロジェクトの名称を、それぞれの資金調達額の規模に応じて表示したものです。

上スライドは2015年以降、調査時点までにVisaが参画した資金調達ラウンド計5件の事業ステージ別分布を示したグラフです。なお、2015年以降に確認できた資金調達ラウンドは計6件でしたが、そのうち1件はラウンド不明であったため、上グラフからは除外しています。

上スライドは調査対象期間中(2015年~調査時点)に確認された「Visa」の投資フローを可視化したものです。

Visaが出資しているVC「Blockchain Capital」やA16z Crypto(Andreessen Horowitz)と共によく参加している様子が伺えます。

※線の太さは出資額に比例しています。なお出資額の算定は、便宜的に出資総額/出資者数で算出しています。また、リードインベスターが存在する場合は出資額の50%をリードインベスターが出資していると仮定して計算しています。出資額非公開の場合は仮の数値を代入した細線で可視化しています。