大統領選挙開票までのマーケットへの向き合い方
2024年07月26日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 大統領選挙開票までのマーケットへの向き合い方
- 総括
前提
前回のレポートでは、トランプが当選した場合におけるテクノロジー・金融・暗号資産業界へのインパクトについて解説しました。
今回は、大統領選挙開票までのマーケットへの向き合い方について筆者の考えを述べます。
今週、バイデンは選挙戦撤退を発表して、ハリス氏を支持する考えを示しました。このままハリス氏が民主党大会で指名を得る可能性が高くなっています。またバイデンの老齢問題が取り除かれたことで、改めて民主党支持を表明する著名人も多くいます。
大統領選挙開票までのマーケットへの向き合い方
7月に入り、金融市場は非常に不安定になっています。
株式市場では、7月2週目から3週目にかけて、今年の相場を牽引したビッグテックやAI半導体銘柄は大きな調整をしました。一方、暗号資産には小幅の資金流入をしました。これは今年の前半に勝ちパターン(AI、ビッグテック、コモディティ、メキシコペソ買い等)がやりにくくなって、リスクマネーの行き場が困った結果のように思えます。
この動きが象徴するように、大統領選挙前は相応に不安定な相場が予想されます。
大前提として、「確トラ」「ほぼトラ」というようなトランプ勝利を織り込むことは危険でしょう。大統領選は民主党副大統領候補次第で、トランプ勝ち確ムードではなくむしろ民主党優勢になる可能性すらあります。どちらのサイドにとっても、5ポイントまたは10ポイント近くの世論調査での支持率の差は、開票時にひっくり返ることは十分にありえるというのは直近の選挙戦の通りです。現にバイデン撤退をしてからムードも世論調査での支持率も大きく変わっており、今後も状況は二転三転するはずです。
またテクノロジー業界が共和党・トランプを力強く支持しているというのも誤りです。
またテクノロジー業界が共和党・トランプを力強く支持しているというのも誤りです。
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