検索トレンドから暗号資産の潮流を読み解く|08-21 July, 2024
2024年07月23日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 検索トレンド銘柄の調査[08-21 July, 2024]
- 1.TONエコシステム銘柄
- 2.エアドロップ銘柄
- 3.ミームコイン
- 4.AI銘柄
- 5.L1銘柄
- 6.検索トレンド12銘柄の市場分布
- 検索トレンド「カテゴリー」の調査[08-21 July, 2024]
免責事項
本レポートは情報提供を主目的としており、金融商品・暗号資産・トークン等の勧誘を目的としておりません。 最終的な投資意思決定は、ご自身の判断で行うようご理解ください。本レポートの情報に基づいて読者が行った行為、被ったいかなる損失について、一切の責任を負いかねます。法的または専門的なアドバイスが必要な場合には、専門家にご相談ください。
【要旨】
- 調査対象:Coingecko掲載の検索トレンド『銘柄』Top15、及び検索トレンド『カテゴリー』Top6(※検索トレンド=過去3時間で検索数が多かった銘柄)
- データ取得日時:2024/07/08(月)~2024/07/21(日)
- 調査内容:検索トレンド上位に多く頻出する『銘柄』と『カテゴリー』を特定し、その現況をさっと掴むことを目的とします。
- 調査期間中の検索トレンドを2時間ごとに追跡し、中でも多くの耳目を集めた12銘柄と12カテゴリーのトレンド推移の可視化とその話題を読んだ理由を解説します。
- 別途、12銘柄はその分布をバブルチャートで可視化。一部銘柄については、四半期別の主要財務指標の観測(時価総額、24出来高、市場価格.etc)、プロジェクトの概要を記載します。
【過去の検索トレンドシリーズ】
検索トレンド銘柄の調査[08-21 July, 2024]
上の横棒グラフは縦軸に銘柄名、横軸に検索トレンド『順位』と『ランクイン回数』を加味して評価したスコアを配置しています。スコアが高いほどに調査期間中の検索トレンド上位、かつ上位15ランクイン回数が多い傾向になります。
以下、スコアの高い検索上位12銘柄を取り上げ、そのトレンド推移と現況を観察していきます。
- 'Toncoin'
- 'LayerZero'
- 'OctaSpace'
- 'Pepe'
- 'Spike'
- 'Solana'
- 'Wat'
- 'Notcoin'
- 'PeiPei'
- 'ZKsync'
- 'Solidus Ai Tech'
- 'WATER Coin'
上グラフは調査期間中の検索上位12銘柄の「トレンド推移」を可視化したものです。
縦軸に検索ランク(1~15位、ランク圏外)、横軸に時間軸を配置し、各銘柄の調査期間中のトレンド推移を表しています。調査時点、過去一週間のどの期間に、どれほどの間、どれくらい注目されていたのかを把握することができます。
上グラフは前掲グラフで示した各銘柄をジャンル別に色わけした円(点線)で分類整理したものです。当該期間中によく検索された銘柄をざっくり分類すると以下5つのジャンルに分類できます。
-
TONエコシステム銘柄
- Toncoin
- Notcoin
-
エアドロップ銘柄
- LayerZero
- ZkSync
-
AI銘柄
- OctaSpace
- Solidus Ai Tech
-
ミームコイン銘柄
- Pepe(Ethereum)
- Spike(Solana)
- Wat(Ethereum)
- Peipei(Ethereum)
- WATER Coin(Solana)
-
L1銘柄
- Solana
以下、各ジャンルごとに、検索ボリュームが増加した背景を探索していきます。
1.TONエコシステム銘柄
1.1.Toncoin($TON)
- Website:https://ton.org/
- X:https://x.com/ton_blockchain
- コントラクトアドレス:0x582d872a1b094fc48f5de31d3b73f2d9be47def1(Ethereum)
※TONプロジェクト概要は添付の関連レポートをご参考ください。
前掲のトレンド推移グラフをご覧の通り、The Open Networkの$TONおよび、その経済圏のNotcoinの$NOTが相変わらず人気を博しています。
当該期間中もTONエコシステム上のGameFiアプリ(Tap to Earn)の流行、メディア露出増、対応ウォレットによる手数料ゼロキャンペーン等々の影響で多くの認知を獲得。以下、一部ニュースを抜粋して掲載します。
【調査対象期間(前後も含む)の関連ニュース】
- July 5、Messari「Evaluating The Open Network's Onboarding Thesis」レポートを公開:https://messari.io/report/evaluating-the-open-network-s-onboarding-thesis
- July 9、Coindesk「Play-to-Earn Is Dead. Why Tap-to-Earn Marks a Big Shift」記事を公開:https://www.coindesk.com/consensus-magazine/2024/07/08/play-to-earn-is-dead-why-tap-to-earn-marks-a-big-shift/
- July 11、8月開催予定のThe Open Summit 2024(@台北)を公表:https://x.com/ton_blockchain/status/1811388341444587713
- July 12、Nomisが#TON初のレピュテーション・スコアリング・ソリューションを発表:https://x.com/ton_blockchain/status/1811709150583242756
- July 15、TON上で$USDTがライブ:https://x.com/Tether_to/status/1812759170879279253
- July 17、OKX WalletがTONをサポート:https://x.com/ton_blockchain
- July 18、 TON上のビットコインの実用性を高めることを目的としたTON Teleport BTCを公表:https://x.com/ton_blockchain/status/1813603873791046054
- July 18、TON/USDT報酬プログラムを2024年末まで延長する旨を発表:https://x.com/ton_blockchain/status/1813937624987386064
- July 19、DappraderがTON dappsをサポート開始:https://x.com/ton_blockchain/status/1814285379819786514
- July 22、Animoca brands支援のconsumer network「Mocaverse」と戦略的パートナーシップ締結を発表:https://x.com/Moca_Network/status/1815327592733643111
- Mocaverseは最近$MOCAトークンをローンチ。該当NFTの値動きなどは以下のレポートでも触れています。
2.エアドロップ銘柄
引き続き、直近でエアドロップを実施したプロジェクトのトークンが検索トレンド入りしています。請求開始時期は以下の通りです。
- ZkSync Era:2024/06/14_$ZKのClaim開始:https://x.com/zksync/status/1802606947495014808
- LayerZero:2024/06/20_$ZROのClaim開始:https://x.com/LayerZero_Fndn/status/1803744985029788042
なお、同時期にエアドロップを実施した$Blastは上記二つの銘柄と比較すると検索頻度が大幅に減少し、先週は66位という結果になりました。
- Blast:2024/06/26_$BLASTのClaim開始:https://x.com/Blast_L2/status/1805964805414830506
※Blastプロジェクト概要は添付の関連レポートをご参考ください。
3.ミームコイン
当該期間に上位検索トレンドしたミームコインは以下の5銘柄。
- Pepe(Ethereum)
- Spike(Solana)
- Wat(Ethereum)
- Peipei(Ethereum)
- WATER Coin(Solana)
うち、Pepe以外のSpike(7月ローンチ)、Wat(6月ローンチ)、Peipei(6月ローンチ)、WATER Coin(6月ローンチ)の4銘柄はローンチしたばかりの新興ミームです。「新しい」こと以外に大きな話題がないことがほとんどですので、これら4銘柄の近況調査は割愛させて頂きます。
3.1.ミームコインの取引傾向
上は2024年1月以降のミームコイン取引量及びその内訳を示した棒グラフおよび100%積立面グラフです。特に取引量の多い上位25銘柄にはユニークな色を付与し、それ以外はOthersとして灰色でまとめています。
このように可視化すると、2月後半あたりから活性化したミームコインブームとともにPepeをはじめとする新興ミームの市場占有率は増加、その一方でそれ以前の王道であった犬系ミームのDogeやShiba Inuの市場占有率が相対的に減少しつつある様子を確認できます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。