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暗号資産のセキュリティリスクからビジネスを守る Fireblocksを企業に導入する前に知るべきこと

2024年06月07日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Fireblocksの概要
    • Fireblocksとは
    • Fireblocksが提供するサービスの詳細 - 主な4つのセクション
  • Fireblocksの特徴 - セキュリティ技術の仕組み
    • Fireblocksが発表したMPC-CMP: およそ8倍のウォレット署名スピード
    • MPC、マルチシグウォレットの比較
  • Fireblocksの具体的な導入事例
    • 導入事例
  • Fireblocksのデメリットおよび懸念事項
  • 総括

前提

近年、暗号資産の普及が急速に進展する中で、デジタル資産のセキュリティリスクも増大しています。
2024年のChainalysis Crypto Crime Reportによると、不正な暗号資産取引による損失の推定値は前年の396億ドルから242億ドルへと減少しましたが、その手口は高度・多様化しており、それでも依然として重大な問題なことに変わりありません。
このようなリスクに対処するために、企業や個人向けの暗号資産関連サービスを提供するプロジェクトは高度なセキュリティソリューションを必要とされています。
Fireblocksは、エンタープライズ向けに設計された高度なデジタル資産管理プラットフォームであり、特にセキュリティと利便性を兼ね備えたソリューションを提供しています。Fireblocksの技術は、暗号資産の管理、移動、取引を安全に行うためのインフラを提供し、企業は自社のビジネスをリスクから守りながら効率的に運用することが可能になるとされています。
企業がデジタル資産の安全性を確保するためには、エンタープライズ全体のセキュリティ戦略の一環として、Fireblocksのような包括的なソリューションを活用するのも選択肢の一つかも知れません。
Fireblocksは、これまでに合計10億ドルの資金を6つのラウンドで調達しています。最新の資金調達ラウンドは2023年2月1日に行われました。特に注目すべきは、2023年初頭に実施されたシリーズEラウンドで、Fireblocksは5億5000万ドルの資金を調達し、企業の評価額は80億ドルに達しました。この資金調達ラウンドは、D1キャピタルパートナーズとSparkキャピタルが主導し、複数の新規投資家が参加しました。暗号資産関連サービスが多様化していくにつれ、セキュリティを担保しつつ安全な環境を構築するという点で一定の評価を得ていると言えます。
暗号資産業界の発展とともに、企業がデジタル資産を安全に管理するためのニーズはますます高まっていくはずです。
本記事では、Fireblocksの概要、セキュリティの仕組み、具体的な導入事例について解説し、企業がFireblocksを導入する際に知っておくべきポイントを紹介します。また、現時点で考えられる一般的な懸念事項についても触れます。

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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。