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論考:暗号資産業界が知っておくべき金融緩和漬けされた世界からの逆行と、意識する長期トレンド

2023年09月10日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • 金融緩和漬けされた世界からの逆行
  • 意識する長期トレンド
  • 総括

前提

本レポートでは、暗号資産業界が知っておくべき金融緩和漬けされた世界からの逆行と、意識する長期トレンドについて筆者の現時点での見解を論じます。
Bitcoinはその歴史において初めて、またはテクノロジー業界は随分久しく金融引き締めと高金利を経験しています。言い方を変えれば、暗号資産もテクノロジー業界もこれまで金融緩和の恩恵を大いに得て成長してきました。
Bitcoin自体は金融緩和を嫌うイデオロギーベースのお金・そしてイデオロギーに関係ない過剰流動性を引き受けて、同時にその他の暗号資産としては極めてリスクが高い初期プロジェクト、またはミームコインやNFTにも資金が流入して、それがエコシステムの成長を助けました。
テクノロジー業界で見ても長期間に渡り赤字を踏んでプラットフォームをつくる挑戦を実現させていたのは過剰流動性があってこそです。ライドシェアのUBERは過去累積で $25.2B (約3.5兆円)の資金を調達して、今年創業15年目にして漸く黒字化を果たす予定です。インフレーションとそれに伴う高金利が持続する場合、このようなリスクマネー注入は継続せず、テクノロジー企業の作り方も変わってくるでしょう。
現在、FRBの利上げによって株価のマルチプルエクスパンションは縮小圧力がかかっており、またマネーサプライは直近1年で3%縮小しています。FRBはバランスシートの圧縮を継続する予定なのでこの傾向は続く可能性が高いです。
https://tradingeconomics.com/united-states/money-supply-m2
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