Distributed Validator Technology | バリデータのトラストレスな分散運営を実現する技術
2022年09月14日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- DVTの概要
- 基本的な仕組み
- 特徴
- 開発チーム
- Obol Network ( 参照 : https://obol.tech/ )
- ssv.network ( 参照 : https://ssv.network/ )
- 総論
前提
本レポートでは、一つのバリデータを複数のオペレータによって分散運営する技術、Distributed Validator Technology(DVT)について取り上げます。
通常、バリデータになるには、一つのバリデータあたり32ETHをステークし、ブロックの検証・生成を行うバリデータノードを運営する必要があります。バリデータノードは、異なる役割を持つ複数のクライアントが相互に接続することで稼働し、その際使用するクライアントはいくつかの実装から選ぶことができます。クライアントに複数の実装が存在する理由は、広く使用されている実装のクライアントに致命的なバグがあった場合に、大半のバリデータが停止し、ネットワーク全体が停止することを防ぐためです。実装の分散によってネットワーク全体の停止を回避することはできますが、使用しているクライアントにバグがあった場合、当然そのバリデータは停止する可能性があります。
また、LidoはEthereumのリキッドステーキングにおいて非常に高いシェアを占めており、バリデータ全体においても3割程度を占めています(参照:https://dune.com/LidoAnalytical/Lido-Finance-Extended )。バリデータの運営を委任しているステーキングサービスプロバイダを分散させているとはいえ、それぞれのステーキングサービスプロバイダでは少なくない数のバリデータが運営されています。このようなステーキングサービスプロバイダで大規模な障害が発生した場合、大量のバリデータが同時に停止する恐れがあります。
DVTは、上のような問題に対して一つのバリデータを複数のオペレータによって分散運営することで冗長性を持たせ、より安定的なバリデータ運営を実現します。何らかの理由でオペレータの一部が機能しなくても、残りのオペレータによってバリデータの運営を継続できるため、バリデータが停止するリスクを低減することができます。
本レポートでは、DVTの基本的な仕組みに加えて、現在DVTに取り組んでいる二つの開発チームについて解説します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。