レトロアクティブ パブリックグッズ ファンディングにより公共財にイグジットを提供するOptimismのガバナンス
2022年08月13日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Optimismの現状
- Optimismのビジョン
- Optimismの二院制ガバナンスの概要
- Token House
- Citizens’ House
- Optimismの分散型ガバナンス (DeGov)への実験
- 総括
前提
本レポートでは、Ethereumのレイヤー2ソリューション(L2)であるOptimismのビジョンやガバナンス体制について概観します。
2022年6月のOPトークン発行後、CurveやAaveなど様々なプロトコルがOPトークンの分配を受け、流動性供給の対価などとしてユーザーに配布を始めたこともあり、執筆時点でTVL上昇、OPトークン価格上昇によって注目が集まっています。
Optimismは、Ethereumのように非営利団体であるOptimism Foundationにより運営されており、その活動は「公共財に対する持続的な報酬提供」を目的にしています。そこで本レポートでは、そもそも彼らが目指しているビジョンとは何なのか、そのビジョンをどうやって実現しようとしているのか、という側面から解説します。
また、ガバナンスには二院制のような仕組みを導入しており、役割を分けた二つの組織がどのような仕組みか分析することで、現状のOptimismに注目する観点を提供します。
なお、Optimismの基本概要やOptimistic Rollupの仕組みに興味がある方は、以下のレポートを推奨します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。