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レバレッジステーキングとリスク、そのリスクに賭ける際の投資戦略に関して

2022年07月28日

目次

  • 免責事項
  • 要約
  • レバレッジステーキングの概要
  • レバレッジステーキングのリスク
  • レバレッジステーキングのリスクに賭ける際の具体的な投資戦略
  • 総論

免責事項

今回のレポートは情報提供を主目的としており、有価証券投資(及びそれに準ずる暗号資産 ・トークン等)の勧誘を目的としておりません。 最終的な投資意思決定は、ご自身の判断でされるようご理解ください。そして、当該情報の正確性および完全性を保証または約束したものではありません。また、本情報に基づいて被ったいかなる損失についても一切責任を負いません。

要約

今回はstETHを主題にそのレバレッジステーキングとリスク、そのリスクに賭ける際の投資戦略を1つのアイデアとしてご紹介します。その投資戦略を紹介する前に、リキッドステーキングの概要とそのメリット、レバレッジステーキングの説明とそのリスクを説明した後に、本題に入ります。投資戦略から読まれたい方は「レバレッジステーキングのリスクに賭ける際の具体的な投資戦略」から読むことをお勧めします。

レバレッジステーキングの概要

リキッドステーキングとは

リキッドステーキングとは、Proof of Stake(PoS)ブロックチェーンネットワークのセキュリティー維持やステーキング報酬のために、本来であればロックされている原資産トークンのステーキング報酬を得ながら自由に利用できるようにしたサービスです。具体的には原資産のトークンと1対1で償還可能な債券トークン(ラップドトークン)を発行させることで、ステーキング報酬を得ながらトークンの送受金や分散型金融市場などでの運用が可能になりました。償還する際には原資産のトークンを受け取ることが出来ますが、多くのケースではロックアップ期間に相当するものが設定されており、一定期間を経過して初めて原資産のトークンを償還出来ます。
リキッドステーキングのメリットは2点存在します。1点目は資金効率の向上であり、2点目は資金効率を向上させながらブロックチェーンネットワークのセキュリティーを維持出来る点です。リキッドステーキングが登場する前では、ステーキング報酬を上回るほどの利益を分散型金融市場などで得られる場合は、ステーキングを行う経済的インセンティブが低下し、ステーキングに割り当てられるトークン総量が減少します。その影響としてブロックチェーンネットワークのセキュリティーの低下が懸念されていました。加えて、ステーキングを行うためにトークンを一度ロックさせると、そのトークンへのアクセスが不可能になり、資金効率が低下する問題もありました。
これらの問題がリキッドステーキングにより解消され、リキッドステーキング市場に多額の資金が集まりました。リキッドステーキングでのTVL(Total Value Locked)1位であるLidoには、2位のRocket Poolに大差をつけ、執筆時点で68億ドル相当の資金が集まっています。
https://defillama.com/protocols/Liquid%20Staking
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。