単一資産での効率的な運用を行うストラクチャードプロトコルの仕組みと比較
2021年12月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- オプションストラテジー
- プロダクトごとのストラテジー比較
- 総論
前提
ユーザーが自らオプションによるストラテジーを構築しなくとも、オプション売りのプレミアム収益を用いた運用機会を提供しているプロダクトとして、Ribbon Financeがあります。同プロトコルのTVLは22,700万ドル(2021/12/18時点)を超えるなど、運用機会を欲した暗号資産保有者のニーズに応えたことでマーケットフィットしているといえます。
その成功によりRibbon Financeはカバードコール以外のストラテジーとして、プットセリングという新たな運用手法を提供するなど段階的にストラテジーの多角化を行っています。今後もより複雑なストラテジーを提供するものと思われます。
※ストラテジー取引とは、先物・オプションのヘッジ手法のひとつで、複数の先物商品、オプションを組み合わせたポジションを選択して取引を行うことを指します。
※ストラテジー取引とは、先物・オプションのヘッジ手法のひとつで、複数の先物商品、オプションを組み合わせたポジションを選択して取引を行うことを指します。
また、ストラクチャードプロダクトを提供しているプロトコルとしてはStakeDAOやDopexなどがあり、これらはRibbon Financeと同様のプロダクトを提供していますが、細かい仕組みやストラテジーが異なっているため運用成績はそれぞれ異なっています。本レポートでは、DeFiにおけるストラクチャードプロダクトを提供しているプロダクトを横断的に概観します。
なお、本レポートではストラクチャードプロダクトやカバードコールといった専門用語を多用しまので、下記レポートを事前にお読みになられますとより理解が深まります。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。