FIAT DAO 固定イールドトークンの担保活用が可能なレンディングプロトコル

前提

債権トークンなどのアセットのイールド価値と元本(Principal)価値を切り分けて、金利部分の価値をトークン化することを目的としたプロトコルとしてはElement Finance、Pendle、Tempus、Senseなどがあり、それらは昨今注目を集めています。
それらのプロトコルの機能として、債権トークンのイールドを固定化して固定イールド型のアセットトークン(Fixed Income Asset Token)を組成するものがあります。固定イールドの金融商品はトレジャリーの運用など保守的な運用戦略を好む投資家のニーズには合致していますが、DeFiエコシステムにおいては依然としてマーケットが形成されていません。
マーケットが形成されていないのは、固定イールドトークンにニーズがなく、マーケットフィットしていないということではなく、以下の要因によるものと考えられます。
  1. 市場参加者が少なく十分な流動性がない
  2. イールドトークンを評価する方法が未確定
  3. イールドトークンを担保にして資金調達をすることができない
  4. 流動性がないことから、担保としても精算時にフェアプライスで売却できない
上記要因より、イールドトークンの流動性がない⇒担保にしても精算時に売却できない⇒イールドトークンを担保として活用できないため投資家に債権トークンを元本トークンとイールドトークンを切り分けるニーズが発生しないことが分かります。潜在的なニーズがあっても市場参加者にとって活用するのに必要なパーツが十分に揃っていないため、市場の形成に至っていません。
市場の形成には、①必要な機能を市場に提供する、②リスクをテイクして流動性を提供する主体の存在の2つが必要になってきます。
FIAT(Fixed Income Asset Token) DAOはそれらの問題を解決することを目的として形成される予定のDAOになります。
本レポートでは、イールドトークンの普及に必要な機能を提供するFIAT DAOについて解説します。
(注:現状ではコンセプトなどは発表されているものの、プロダクト・詳細なアルゴリズム・ソースコードはリリースされていません。ガバナンストークンFDTのディストリビューションは開始されていますが、プロダクトについては十分な情報公開がなされていないため、本プロジェクトの参加にはリスクがあることをご理解ください。)
なお、イールドトークンの性質やメカニズムについては以下のレポートを事前にお読みいただくとより理解が深まります。
イールド・トークナイゼーション イールドのトークン化がなぜ重要なのか?ミスプライスと潜在的巨大市場
https://hashhub-research.com/articles/2021-10-26-about-pendle
公式Webページ
https://fiatdao.com/
ドキュメント
https://github.com/fiatdao
ソースコード
https://github.com/fiatdao

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