【論考】パブリックブロックチェーンを基盤とするメタバース成立には何が必要か

目次

  • 前提
  • 技術的な永続可能性と人的交流の活発度合い
  • 物理空間との互換性のバランス
  • 草の根空間拡張の難しさ
  • グラフィックで具現化されたパラメータを操作すること
  • 価値を生成する場所と運用する場所
  • 総論

前提

本レポートではブロックチェーンをベースとしたメタバースについての論考を行います。Facebook社が社名をMetaに変更したり、国内ではGREEが参入を表明していたりと大きな盛り上がりを見せているメタバースですが、多くの文脈において機械学習やDX以上に名が意味をなさないバズワードと化している感は否めません。そこで次節以降では論考の対象となるメタバースをパブリックブロックチェーンをベースにしたものに限定し、メタバースの成立要件、今後多発するであろう誤解や謳い文句、現状の整理と課題を切り口にして筆者の考えを述べます。
メタバースの概要や有識者の見解については、以下のレポートをご覧ください。

技術的な永続可能性と人的交流の活発度合い

  • パブリックブロックチェーンは技術的な持続可能性を提供する
  • 大半のメタバース空間は技術的な寿命の前に衰退する
Meta社等の特定の企業によって管理されるメタバース空間は、自然法則たるゲームルールをその企業が独占的に制定してしまうため、ユーザーは資産(特定のユーザーに関連するメタバース空間内の金融・社会・人的資産を指す)の所有権を持ちません。であるならば、空間のベースをパブリックブロックチェーンにしようという発想は自然です。例えばEthereum上に構築された空間はスマートコントラクトによって制御されるため、(admin key等の特権的なアカウントが存在しない、あるいはそれが恣意的に使用されない仕組みになっている限り)ユーザーは管理企業の気まぐれなルール変更やサービスの停止に怯える必要はありません。Ethereumが半永久的に稼働するのであれば、その上に構築される空間も半永久的に存在します。これは所謂メタバースと呼ばれる空間に対して各ユーザーがどのような態度を取るか(単なるゲームか生活の基盤の一つか)を決める要因となります。

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