BoringDAO Bitcoinを様々なブロックチェーンにブリッジするプロジェクト
2021年05月28日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- BoringDAOの概要
- BORトークンの概要
- トークンエコノミクス・ユースケース
- トークンディストリビューション
- 総論
前提
本レポートではBoringDAOの概要について取り扱います。
BoringDAOは、Bitcoinを様々なブロックチェーンにブリッジするプロジェクトです。コンセプトとしては、BitcoinをDAOによって管理されるマルチシグがカストディして、Ethereumをはじめとした他のブロックチェーン上にブリッジすることを目的とします。これによってBitcoinのブロックチェーン単独では実現しなかったDeFi(分散型金融)などのアプリケーションで、BTCを使うことが実現します。BoringDAOはすでにEthereum上でBTCをブリッジしており、oBTCとして流通しています。
BoringDAOの類似プロジェクトとしては、Ren ProtocolによるrenBTCや、pNetworkによるpBTCなどが存在します。
今回はBoringDAOの概要と、その独自トークンであるBORトークンについて解説します。
BoringDAOの概要
BoringDAOは、2020年10月にローンチしたBitcoinを様々なブロックチェーンにブリッジするプロジェクトです。
ユーザーは、BoringDAOのアプリケーションページからマルチシグアドレスにBTCをデポジットすることで、BTCを裏付けしたoBTCをEthereum・Binance Smart Chain・Polygonで受け取ることができます。oBTCはそれぞれのブロックチェーンごとの規格、例えばERC20などで発行されているため、EthereumやBinance Smaert ChainなどそれぞれのDeFiアプリケーションで利用することができます。
また、BTC以外のアセットのブリッジも進んでおり、LTCやDOGEが取り扱い開始されています。
BoringDAOでは、BTCをoBTCに変換する仕組みのことをTunnelと呼称しています。
ユーザーがデポジットしたBTCはマルチシグアドレスにデポジットされます。このマルチシグの署名者は現在ではBoringDAOのコアチームに依存しています。2021年内にガバナンスを介したパーミションレスの仕組みに移行するとされていますが、詳細は不明瞭です。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。