論考・NFTによるデジタルアートはアート市場に受け入れられるか
2021年03月16日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 盛り上がるデジタルアート市場
- アートの投資市場の特徴と構造
- 現代アートという流れ
- アート市場の構造
- 投資され価値が上がるアートとは何か
- NFTによるデジタルアートはアート市場に受け入れられるか
- 総論
前提
本レポートでは、昨今盛り上がりを見せるNFT(Non-fungible token)によるデジタルアートを概説したうえで、デジタルアートはアート市場に受け入れられるのか否か、論考を試みます。
ブロックチェーンコミュニティ内でデジタルアートは以前から存在していたトピックですが、2021年上半期から急速に注目が集まっています。
数億円単位の価格で買われる作品も複数生まれたり、従来のアート市場のオークションハウスがデジタルアートを取り扱うというようなことが起きています。このようなデジタルアートがこのまま市民権を得て、元から存在するアート市場、いわゆる現代アート市場に受け入れられるかについて議論も多く見られますが、このアート市場の特徴もまた一般の人には馴染みにくい市場です。
このような背景から今回のレポートでは、まず現在のブロックチェーン上で表現されたデジタルアートでどのようなことが起こっているか簡単な概説をし、そのあとに現代アートの投資市場を概説、その上でNFTによるデジタルアートはアート市場に受け入れられるか否か、考察を試みます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。