Flare NetworkとSPARKトークンの概要 Rippleと密接に関わるスマートコントラクトプラットフォーム
2020年11月30日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Flare Networkの概要
- EVM互換
- Federated Byzantine Agreement
- ・XRP LedgerとFlare Networkは1つの鍵でアドレスが作成できる
- ・アルゴリズム型ステーブルコインをネットワークのネイティブ機能として保持
- ・分散型オラクルの仕組みをネイティブ機能として保持
- ネイティブトークンSPARKの概要
- ユースケース
- トークンディストリビューション
- インフレーション
- Ripple Labsとの関係性や初期パートナー
- Flare Networkの利用用途としてDeFi(分散型金融)に照準
- インセンティブプール
- 独立した開発チームFlare Finance
- 筆者考察
- 総論
前提
本レポートではFlare NetworkとSPARKトークンの概要について解説します。
Flare Networkは、2020年末にローンチが予定されているRippleと密接に関わるスマートコントラクトプラットフォームです。2013年に創業したRipple Labsが配布した暗号資産XRPは、暗号資産市場で時価総額が常時5位圏内に位置するなど、メジャーな暗号資産の一つです。
Ripple Labs自体は銀行に対する国際送金のソリューション提供を目指しており、暗号資産XRPについてはRipple Labsが開発する分散台帳XRP Ledgerの送金ネットワークで使用される中間通貨として機能することを目指しています。
しかしながらXRP Ledgerは送金ネットワークとして利用することを前提として構築されているため、Ethereumのような汎用性の高いスマートコントラクト機能を備えていません。Flare Networkは、このXRP Ledgerの特徴に互換性をもたせる新しいブロックチェーンです。Flare Networkによって暗号資産XRPはスマートコントラクト互換になり、新しいアプリケーション開発ができるようになると期待されています。
本レポートでは、Flare NetworkやネイティブトークンのSPARKの概要、Flare NetworkとRipple Labsとの関係性について解説したうえで筆者による考察も付け加えます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。