Atomicaの概要 DeFiの清算プロセスを効率的に集約する仕組み

目次

  • 前提
  • DeFiにおける清算プロセスの重要性を理解する
  • Atomicaの概要
  • 清算プロセスの標準化が持つ意味
  • 結論

前提

本レポートではDeFiプロダクトの清算オークションへの参加を通してユーザーの資産運用を行うAtomica(https://atomica.org/app/markets)の概観を行います。現時点でAtomicaが対応しているDeFiはMakerDAOとUMAのみですが、次節で述べるように清算の仕組みは多くのDeFiプロダクトに内蔵されています。乱立するDeFiプロダクトにおける最大の懸念はコードが監査されておらず安全性が保証されていないことですが、担保資産を効率的に清算できずプラットフォームが債務超過に陥ってしまうことも大きな課題の一つです。Atomicaはこの清算プロセスに焦点を当てたプロダクトです。
清算プロセスの機能不全は、たとえコードが完璧に記述されていたとしても清算オークションに参加する人間の数が少なければ起こります。Atomicaではこの清算プロセスでの担保資産の割引オークションに参加し、市場価格で即時売却することによって参加者から集めた資産を増やしていくことを目的にしています。
次節からはDeFiの仕組みと安定的な清算の実行が重要な理由を説明した上で、Atomicaの概要をまとめます。その上で清算プロセスの効率化によって何が起こり得るかの予測を行います。なお、Atomicaの年間利回りは現時点で20%程度です。これはレンディングサービスを利用した場合の利回りよりも高い水準ではありますが、コードの監査が済んでおらず実験的な段階であるために流動性の提供者がいないことを考慮すると現実的な数値といえるでしょう。

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