USDT等のステーブルコインをはじめとする暗号資産への規制対応の近況
2020年09月28日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- ステーブルコインをはじめとする暗号資産規制強化の流れ
- 関連レポート・報道
- 状況
- ユーザー視点
- ステーブルコイン発行者に対する銀行口座利用の許可とその際のルールの明確化
- 関連レポート・報道
- 状況
- ユーザー視点
- ステーブルコイン規制における担保資産の確保厳格化とマネーロンダリング規制の混同
- ユーザー視点
- 結論
- 参考
- 各国のレポート・報告書
- 報道
前提
本レポートではUSDTをはじめとするステーブルコインにまつわる法規制やユーザー視点でのリスクの概観を行います。
最も広く利用されているUSDT(Tether)は規模にして1.5兆円で、BitcoinとEthereumに次いで第三位の時価総額(本レポートではステーブルコインに対しても便宜上「時価総額」という表現を用います)を有しており、取引高ではBitcoinを70%上回って第一位です(※執筆時点でのCoinGeckoの数値に依る。https://www.coingecko.com/en/coins/high_volume)。
本レポート執筆の背景は、①ステーブルコインをはじめとする暗号資産規制強化の流れ、②ステーブルコイン発行者に対する銀行口座利用の許可とその際のルールの明確化、③ステーブルコイン規制における担保資産の確保厳格化とマネーロンダリング規制の混同の3点です。これらについて特にユーザー・投資家目線で近況をまとめ、今後出てくるニュースを正しく理解するための前提を整えることを目的とします。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。