通貨競争の観点からのグローバルステーブルコイン、デジタル通貨、ステーブルコイン
2020年05月26日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 国家からLibraに対する視点、何故反対されたのか
- 新しいマネーフォーマットの必要性
- 中国からのグローバルステーブルコインへの視点
- 新しい時代の通貨競争
- 総論
前提
本レポートでは、通貨競争の観点からグローバルステーブルコイン、デジタル通貨、ステーブルコインを論じます。
本レポートで示すこれらの単語は以下のように区別するものとします。
- グローバルステーブルコイン:Libraのような複数のステーブルコインのバスケット
- デジタル通貨:中央銀行発行のデジタル通貨
- ステーブルコイン:暗号資産を担保にしたもの(MakerDAOなど)、または民間企業によるデジタル通貨(JPM Coinなど)
グローバルステーブルコインはFacebookが2019年に発表したLibraは多くの議論を呼び起こしました。また、それをきっかけに中央銀行のデジタル通貨に関連する議論や実際の検討も後押しされることになりました。
加えて2020年上半期時点の最近では中国もグローバルステーブルコインに関心を示しています。今回はこれらを通貨競争の観点から俯瞰することを試みます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。