Ethereum上で先物レバレッジ市場を構築するStrike Protocolの概要 仕組み、トークンモデルなど
2020年05月14日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 無期限先物とは何か
- Strike Protocolの概要
- ・20倍のレバレッジでオンチェーン無期限先物を取引できる。
- ・あらゆる資産が取り扱い資産の対象
- ・流動性問題をAMMで解決
- ・独自トークンを実装してシステムの安全性を担保
- Strike Protocolの仕組み
- トレーダーの動作
- システム全体の動作
- SKEトークン概要
- SKEトークン基本情報
- 筆者考察、考えうるリスクなど
- 総論
前提
本レポートでは、Ethereum上で先物レバレッジ市場を構築するStrike Protocolの概要を解説します。
Strike Protocolは、Ethereum上で様々なアセット(例えば BTCや原油など)の先物金融商品を組成して、オンチェーン取引市場を構築するDeFi(分散型金融)のプロトコルです。また、レバレッジでの取引も可能で最大で20倍のレバレッジが可能です。同プロジェクトは2020年5月に発表された新しいプロジェクトです。
Strike Protocolが組成出来る先物は一般的な先物ではなく、Perpetual Swap(無期限先物)と呼ばれる種類の先物です。
このような本来Ethereum上に存在しない資産の金融商品を実態としては差金決済のように擬似的にブロックチェーン上で組成するアプローチは最近注目されており、類似のものではSynthetixなどが挙げられます。
関連レポート:Synthetix の概要・仕組み。MakerDAO と似た仕組みで Ethereum 上であらゆるアセットを構築することを目指すプロジェクト
https://hashhub-research.com/articles/2019-04-04-synthetix-overview
https://hashhub-research.com/articles/2019-04-04-synthetix-overview
今回のレポートではStrike Protocolの仕組み、トークンモデルなどを解説します。
公式ドキュメント:https://docs.strike.network/
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。