【論考】パブリックブロックチェーン領域でのマネタイズの難しさを各レイヤーの優劣と競争構造から分析する

目次

  • 前提
  • Ethereumエコシステムのレイヤー構造
  • 独自トークンを持つ低次レイヤーと後出しジャンケンできる高次レイヤー
  • 独自トークンの幻想と資金調達の現実的な解
  • レゴブロックの細分化の功罪
  • 総論

前提

本レポートではパブリックチェーン領域におけるマネタイズの論考を行います。
ICO全盛期には独自トークンの発行と売却による資金調達が主流で、新しい資金調達の方法として大きな注目を浴びました。ICOは現在でもDAO(分散型自律組織)法人の形を取れない組織のための資金調達としては有用ですが、DeFiも含めてほぼ全てのプロジェクトは法人やそれに準ずる団体に主導されています。
ここで認識しておくべきなのは、パブリックチェーン上に展開されるサービスは、オープンソースで開発され、更に提供サービスの単位が細分化しているという事実です。DeFiを例に取れば、交換プロトコルとしてUniswapや0xの開発チームが存在する一方で、それらのプロトコル上での流動性の提供は別の主体によってもなされます。
ミドルウェアとして機能するMakerDAOのDAIは多くのDAppsで使用されていますが、ユーザーはMetaMaskやZerionを利用してDAppsにアクセスします。スケーラビリティや匿名化を実現するために、RollupやAZTEKなどのレイヤー2が利用されることもあります。これが細分化の意味です。
DEXに目を向ければ、最も良い交換レートでトークンの交換を行うためにUniswap, KyberNetwork, 0xを横断検索して、どのプロトコルで、何%のトークンを交換するのが良いかを知らせてくれる1inch.exchangeのようなアグリゲーターも存在します。
本論考では、このようにプロダクトが細分化される領域における持続的なマネタイズの可能性やレイヤーごとに有利不利を整理した上で最後に筆者の個人的な考えを示します。

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