自律分散型ベンチャーキャピタルファンドThe LAO概観

目次

  • 前提
  • The LAOの目的|DAOの歴史から読み解く「資本形成」と「資金調達」
  • The LAOの法的構造|OpenLawツールを用いた法的契約書
  • The LAOの運営方法|Moloch DAOの踏襲
  • 総論

前提

本レポートは、米国の法律に準拠した自律分散型組織(DAO)であるThe LAOを概観します。
The LAOは米国法における特定投資家を構成メンバーとした自律分散型ベンチャーキャピタルファンド(有限責任会社)です。LAOの目的は従来とは異なる「資本形成」やプロジェクトの「資金調達」に新たな選択肢を加えることにあります。
これは2016年にEthereum上に構築されたThe DAO(Genesis DAOとも称される)が元々目指していたものと類似しています。The DAOはこの当時にそのアイデアからおよそ12.7億ETHもの資金調達に成功しましたが、2つの要因(法的要因、技術的要因)からプロジェクトは失敗に終わっています。The LAOは、このThe DAOの目的を引継ぎ、その失敗を元にして再構築されたプロジェクトであると筆者は捉えています。
本レポートではThe DAOの2つの失敗要因をどのように克服しようとしているのか理解するために、The LAOの目的、法的構造(法的要因)、運営方法(技術的要因)を概観します。
執筆時点ではThe LAOはローンチされておらず、2020年4月28日に発足する予定です。

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