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取引所がPoS界のマイニングファームとなることの是非と今後

2020年01月16日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • 取引所のステーキングが強い理由
  • 人気取引所を構築するコストがバリデーションファームの建設コストとなる
  • 過去の取引所は盛者必衰ではあったが今後はどうか
  • 総論

前提

本レポートでは、Proof of Stakeの世界においては、大手取引所がPoW界の大手マイニングファームと同じ地位を築いていくトレンドについて解説します。
直近ではCoincheckがLiskのステーキングサービスを開始しましたが、既にBinanceやHuobi, Coinbaseなどの大手取引所は多数のPoSコインのステーキングを扱っています。従来のステーキングサービスでは、ユーザーは自身のウォレットにコインを引き出してから、デリゲートという形でステーキングを委任したり、特定のサービスにデポジットを行って、ステーキング報酬の80%~95%程度を受け取る方式が一般的でした。
入金やデリゲートの手間を省いたのが、取引所によるステーキングサービスです。ビジネスの性質上取引所には多数のコインが集まります。自身のウォレットに引き出さないユーザーも多数います。
それらのユーザーに年利5%~20%程度の利回り(ネイティブコイン建てであることに注意して下さい)を提案すれば、ユーザーが使わない手はありません。更に取引所にとっては、ユーザーとの接点の増加、ユーザー預け入れ資産の増加、間接的な取引高の増加など本業ビジネスにも利点があるため、ステーキング手数料はゼロでも構いません。
これは今後も続く流れであるため、本レポートではこのトレンドを詳しく見ていきます。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。