中央銀行がデジタル通貨を発行することについての議論。デジタル通貨は何をディスラプトするか?
2019年08月29日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 中国人民銀行によるデジタル通貨の発行の報道
- 中央銀行がデジタル通貨を発行することでなにが効率化されるのか?
- 監視政府にとってデジタル通貨は都合が良い
- CircleのCEOをはじめとしたアメリカのプレーヤーの反応
- 中央銀行発行通貨それ自体が、デジタルカレンシーになることで最もディスラプトされるものはなにか?
- イギリス中央銀行元総裁によるLibraへの視線
- 総論
前提
本レポートでは、中央銀行がブロックチェーン、またはDLTベースのデジタル通貨を発行することに対する考察を行います。
本レポートを執筆時点で、中国人民銀行がデジタル通貨を開発していたことを明かし、中央銀行によるデジタル通貨の是非が話題になっています。
中央銀行によるデジタル通貨の発行はイギリスやシンガポールなど複数の国の中央銀行やFSAが研究してきた分野ですが、最も早く実用化をする可能性がある国が中国です。
今回のレポートでは、中央銀行のデジタル通貨は実際にどのような効率化が考えられるのか?
またその懸念点などについて網羅します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。