IEOの構造を理解する。IEOのビジネスモデルや市場構造の深掘り
2019年08月01日
目次
- 前提
- IEO市場の概観
- プロジェクト側・取引所・ユーザー
- IEOと従来の金融市場におけるIPOとの比較
- 投資銀行と資本市場のどちらも担う取引所の行動
- 1ユーザーとしての最適行動はなにか?
- 総論
前提
取引所によるオファリングであるIEO(Initial Exchange Offering)は、ICOに変わる新しい資金調達の形式として浸透したと言って良いでしょう。
ICOプロジェクトのようにプロジェクト自身でICOのスマートコントラクトを書いてオファリングするのではなく、取引所のアカウントを経由してトークンを購入し、その後、数週間以内に同取引所内で取引も開始されるというものです。
2019年初めにBinanceがこのスキームを始めて、その後、OKEXやHuobi、Kucoinなど様々な取引所が同手法を真似ています。
本レポートでは、IEOの構造を理解し、そのビジネスモデルや市場構造の深掘りをすることを目的としています。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。