トランザクション性能と分散性の両立を目指すスマートコントラクトブロックチェーンIOSTの概要
2019年07月11日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- コンセンサスメカニズム・Proof of Believability (PoB)
- ノードの報酬、およびノードに投票するユーザーの報酬
- IOSTの技術的特徴・シャーディングやランダムネスなど
- Efficient Distributed Sharding
- TransEpoch
- Distributed Randomness Protocol
- トークンディストリビューション・主要投資家
- ネットワークの手数料モデル
- IOSTのスマートコントラクト開発やアプリケーションについて
- 総論
前提
IOSTは、トランザクション性能と分散性の両立を目指す1stレイヤーのブロックチェーンです。
IOSTは、Internet of Services Tokenの略称で2019年2月にメインネットローンチした中国出身のチームによるプロジェクトです。多くのBFT-DPoSなどのコンセンサスアルゴリズムを採用するブロックチェーンは、ネットワーク内に数十から数百のノードに数が限られることは周知の通りです。これらはEOSやNEOなどに代表されますが、IOSTはより分散化されているブロックチェーンの設計を試みます。
高いトランザクション性能を維持しながら、多くのノードが参加し、ネットワークの集権化もしないようにしたいという目標と課題認識は、Algorandと同様ですが、その実装アプローチは異なる点も多いです。本レポートでは、IOSTの概要・アーキテクチャ・トークンディストリビューションなどについて触れます。
サイト:https://iost.io/
ホワイトペーパー:https://iost.io/iost-whitepaper/
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。