Pure PoSでスケールを目論むブロックチェーンのAlgorandの概要。MIT研究者らが主導する大型ブロックチェーンプロジェクトについて
2019年07月04日
目次
- 前提
- Algorandの概要
- Algorandのコンセンサスメカニズム・Pure PoS
- Pure PoSに必要なランダム性を実現するためのVerifiable Random Function
- Algorandの資金調達
- トークンディストリビューション
- チーム
- ロードマップ
- Algorandをビジネスで使用するための取り組み
- 総論
前提
本レポートでは、2019年6月にメインネットがローンチした新しいブロックチェーンのAlgorandについて解説を行います。
Algorandは特定の限られたノードに委任をするDPoSのような形式ではなくPure PoSの形態を取るブロックチェーンです。
つまり同ブロックチェーンはトランザクションの承認するノードが21や100ではなく、誰でもブロック生成に参加できることを重要視しています。
多くのノードで承認ができ、かつトランザクション性能も高い、スケーラブルなブロックチェーンを志向します。
Algorandは、コンピュータ・サイエンスの最高賞であるチューリング賞を受賞したSilvio Micali氏が創業したプロジェクトで、MITの教授を中心としたアカデミックなグループによって主導されています。
そういったバックグラウンドがありながらも同ブロックチェーンはビジネス向けに使用されることを目指しています。
同プロジェクトは2017年創業ですが、2018年からは創業者がCEOから退き、ビジネス系の人材を迎え入れていることからも、その姿勢の強さが伺えます。
レポート全文では、概要・アーキテクチャ・トークンディストリビューションなどについて触れます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。