ゲームアイテムのトレードに特化したブロックチェーンWAXの概要・仕組み
2019年04月11日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- ゲームアイテムのトレードに特化したブロックチェーンWAX
- プロジェクト背景・チーム
- WAXの基本的な技術アーキテクチャ
- バリデータノードであるGuildsの役割
- Transfer Agentsの役割
- レーティングシステムとトラブル・係争時の仕組み
- トークンのディストリビューション
- WAXの仕組みやプロジェクトに対する考察
- 総論
ゲームアイテムのトレードに特化したブロックチェーンWAX
本レポートでは、ゲームアイテムのトレードに特化したブロックチェーンWAXの概要・仕組みについて解説します。
WAXは、国内ではあまり注目されることがないプロジェクトですが、驚くべきことに、2018年の年末時点でEthereumやEOSのオンチェーントランザクション数を超えて、最もブロックチェーン上のトランザクション数が多いブロックチェーンです。もっとも、この数字はWAXのパブリックベータチェーンのものであり、フェイクボリュームが少なからず入っている可能性があることをご留意願います。(https://medium.com/wax-io/wax-token-holder-update-from-the-ceo-coo-november-2018-worldwide-asset-exchange-a6adffdec2f4)
WAXはこのパブリックベータでのテストが完了次第、2019Q2に独自ブロックチェーンに移行する予定です。執筆時点で、ネイティブトークンであるWAXも価格を伸ばしており、2018年1-3月は約60%の上昇幅を記録しており、coinmarketcap上の時価総額は80位程度に位置します。
WAXは元々、世界でも主要なオンラインゲームアイテムのリアルマネートレードのプラットフォームを運営している起業家たちが創業したプロジェクトです。そのため、新規にブロックチェーンゲームを作り始めたプレーヤーと異なり、既存のゲームアイテムをブロックチェーン上に載せていくというアプローチを取っています。WAXという名称は、Worldwide Asset eXchangeの略称です。
そうした経緯で、技術的な新規性やブロックチェーンコミュニティからの注目度は低いのですが、それでもある単一ドメイン(領域)の既存プレーヤーがパブリックブロックチェーンを活用し存在感を出している事例として非常に興味深いケーススタディであるとも言えます。
公式サイト:https://wax.io/
ブロックエクスプローラ:https://explorer.wax.io/
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。