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OTCトレーディング企業とは 機関投資家のためのトレードインフラはどのようなビジネスで、個人投資家に与える影響とは何か

2019年03月21日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提・機関投資家を中心とする大口投資家が利用するOTC取引
  • OTC取引のメインプレーヤー
  • OTC取引の暗号通貨市場全体に対する規模感
  • OTC取引業者のビジネスモデル
  • OTC取引はマーケットにどのような影響を与えるか。個人投資家が知るべきこと
  • OTCトレーディング企業が機関投資家に使われるために行っている企業努力
  • 総論

前提・機関投資家を中心とする大口投資家が利用するOTC取引

本レポートでは、OTCトレーディング企業についての解説を行います。
機関投資家をはじめとした大口投資家は、通常の取引所ではなく、OTC取引を使うことが多いです。OTCは、over-the-counterの略称で、日本語では相対取引(あいたいとりひき)などとも呼ばれます。
OTC取引は、大口投資家に対して、取引コストの軽減手段を提供します。例えば、大口のトレーダーが、通常の取引所で1-5億円くらいの売買オーダーを出したとすると、そのオーダーによって相場が動いてしまうことがあります。買い板を出したら、その厚い買い板を見た他のトレーダーも買いオーダーを入れる可能性があります。結果、希望の価格で約定できず、想定してた価格より高く購入することになってしまうということが往々にして起きます。これは売りオーダーでも同様のことが起こりえます。
このように希望しているコストで取引が執行できないことを、金融取引において取引コストと呼びます。伝統的なアセットと比べて流動性が比較的低いBitcoinやその他の暗号通貨において、大口投資家にとって、この取引コストは非常に高くつきます。
OTC取引では、数億円分の取引でも、ある程度決まった価格で価格算出をしてOTC業者が引受けるか、または他のトレーダーとマッチングする形で取引を執行します。大口のトレーダーにとって、これは取引コストを削減することに繋がります。結果、大口のトレーダーが使用する取引プラットフォームは、ほとんどこのOTCです。
具体的な利用者は、ヘッジファンド・ファミリーオフィス・暗号通貨で資金調達を行ったICOプロジェクト・個人の大口トレーダーなどです。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。

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