Binanceのこれまでの動向と今後の予測 ”株式会社”から”分散コミュニティ”に移行する具体的な方法を考える
2019年03月14日
目次
- 前提
- 社外のコミュニティを活用するバウンティ経営
- Binance Angelsによるアンバサダープログラム
- バウンティ経営やアンバサダープログラムが何故ワークしているのか
- Binanceはどのように株式会社からコミュニティに移行するかを予想する
- コミュニティに移行したあとの株式会社Binanceの役割
- コミュニティに移行する場合におけるステークホルダー間で起きうる利益相反
- 会社からコミュニティへの移行をステークホルダーと利益相反なく実行する方法
- 総論
前提
取引高ボリュームで世界最大の取引所であるBinanceは、将来、同社を「株式会社からコミュニティに移行させていく」と公言しています。
Binanceは、創業一年目でドイツ銀行の利益を超え、その後暗号通貨がベアマーケットになりConsenSysやBitmainが経営体制の大幅な変更を強いられる中でも、利益を創出し続けた企業です。その点だけでもBinanceは特殊な企業であると言えますが、さらなる特殊性は、多くのBinanceファンが存在し、応援する様相があることです。
これはブロックチェーン業界の他のトップ企業、coinbase・ConsenSys・Bitmainなどでも見られなかった光景です。
これはブロックチェーン業界の他のトップ企業、coinbase・ConsenSys・Bitmainなどでも見られなかった光景です。
もっとも公平性を期すために触れますが、Binanceは中国系のプロジェクトTRONとインサイダー取引があるのではないかという指摘を含め、グレーな点も多いのではないかという意見もあり、下記の動画などが詳しいです。
(参照:https://www.youtube.com/watch?v=JSCAelH_iuk&feature=youtu.be&fbclid=IwAR2oqfbhERWAVOcPKTDy0fuIV4OkRjJ68XS4JZbKHpHDyCVIsR747A_lPTM )
(参照:https://www.youtube.com/watch?v=JSCAelH_iuk&feature=youtu.be&fbclid=IwAR2oqfbhERWAVOcPKTDy0fuIV4OkRjJ68XS4JZbKHpHDyCVIsR747A_lPTM )
しかし、その点を差し引いても、Binanceが同社の周りにコミュニティを作る手法はやはり特殊です。本レポートでは、Binanceがこれまでどのようにコミュニティと経営を結びつけてきたかを振り返ります。さらに将来予測として、今後のBinance DEXなどを通して、”Binanceはどのように株式会社からコミュニティに移行を推し進めるか、その定義とはなにか”について考察していきます。
再現性のある経営手法であるかは不明ですが、ブロックチェーン領域経営の特殊な一事例としてケーススタディになればと思います。
再現性のある経営手法であるかは不明ですが、ブロックチェーン領域経営の特殊な一事例としてケーススタディになればと思います。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。