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ブロックチェーンのガバナンスモデルについて トークンを用いたソフトウェアのアップデートを熟慮する

2018年10月08日

目次

  • はじめに。ブロックチェーンのガバナンスモデルとは
  • ソフトウェアのアップデートについて大きく揉めた2017年7月からブロックチェーンのガバナンスの必要性を考える
  • オフチェーンガバナンスとは(bitcoin、Ethereum etc)
  • オンチェーンガバナンス(EOS、Dfinity、Decred etc)
  • ビットコインやEthereumなどで指摘されるオフチェーンガバンスの問題点
  • オンチェーンガバナンスの実装の難しさ、これからされるべき検証
  • オンチェーンガバナンスが組み込まれたプロジェクトの事例:Decred
  • オンチェーンガバナンスが組み込まれたプロジェクトの事例:DASH
  • オンチェーンガバナンスが組み込まれたプロジェクトの事例:EOS
  • オンチェーンガバナンスが組み込まれたプロジェクトの事例:Dfinity
  • ガバナンスが組み込まれたプロジェクトの事例:MakerDAO
  • ガバナンスを将来組み込むことを目指す、または可能性があるプロジェクトの事例:0x、dYdx
  • ガバナンストークンの評価算方法について考える
  • a16zは、MakerDAOに投資についての考察
  • 現実社会におけるガバナンスモデル
  • ブロックチェーンに民主主義は必要かどうか
  • ブロックチェーンによるガバナンスモデルはOSSの進歩
  • 総論

はじめに。ブロックチェーンのガバナンスモデルとは

本レポートでは、ブロックチェーンのガバナンスモデルについて考察を深めることをテーマにします。
ブロックチェーンのガバンスモデルは、現在広く議論がされているテーマです。
ブロックチェーンのガバンスモデルは時に定義が広く用いられますが、本レポートにおいて、「ブロックチェーンのガバナンスモデル」は、ブロックチェーン(ソフトウェア)のアップデートをどのように決定をするかという定義で進めていきます。
パブリックブロックチェーンはソフトウェアであり、広く使われていくためにはより改良をしたり、場合によって新しく登場するアプリケーションに影響をされてプロトコル部分のアップデートが要求されます。
つまり、運用を続ける限り、長期に渡り、メンテナンスをし続けなければいけません。
しかし、非中央集権・分散的に管理をするブロックチェーンにおいては、ある特定のエンティティがそのメンテナンスをするわけではありません。
そこでGitHubでプルリクエストされたコードでどれを採用をすれば良いのか、採用条件はなにか、採用方式にどのような設計をするのかという議論が、ブロックチェーンのガバナンスモデルと考えてもらえれば良いでしょう。
各ブロックチェーンには、様々なプレイヤー、 開発者・マイナー・ユーザー・アプリケーションおよびサービスレイヤーが存在し、各者に対してどのような権限とインセンティブを与えるべきか、または与えるべきではないか、という議論が主で、この設計にトークンが用いられることもあります。
この設計方式については、広く議論をされており、本レポートではそれらの議論を俯瞰したり、そのガバナンス設計と紐づくトークンモデルの事例紹介を踏まえて考察を深めていきます。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。

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