B2Bステーブルコイン決済はなぜ伸びたのか|企業財務KPIで読む実需の正体

2026年03月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • ステーブルコイン決済が企業にもたらす財務上のメリット(KPI)
    • 1. 支払いサイト短縮が「運転資金」に効く
    • 2. 為替リスクと為替コストを「予測可能」にする
    • 3. 「見えないコスト」を減らす:照合と例外処理
  • 普及を加速させた導入経路:SaaSと既存レール
  • 考察:なぜ中小企業から火がついたのか
    • 1. 資金繰りの痛みが大きいほど、改善効果が見えやすい
    • 2. 意思決定が速く、「まず試す」ができる
    • 3. 業種の傾向:越境取引やサプライチェーン型ほど効く
  • 総括

前提

ステーブルコインという言葉は広く知られるようになりましたが、いまだに「暗号資産取引所の中で動く資金」という印象が強いかもしれません。実際、オンチェーンの総取引量は「〜〜兆ドル」と語られることもありますが、その多くはトレードや内部移動などで、企業や個人がモノやサービスの対価として支払っている「決済」とは別の動きであり、ここを混同すると、現実の普及度合いを見誤ってしまうと考えられます。
この点についてMcKinseyは、Artemis Analyticsと共同で「実際の決済に近い取引」を推計し、2025年のステーブルコイン決済が年換算で約3,900億ドル、うちB2B(企業間)が約2,260億ドルで全体の約6割を占め、前年比で約7倍(733%)に拡大したと述べています。同様に、Artemisのレポートの中でも、2025年にB2Bステーブルコイン決済が730%超で伸びたこと、その中でも中小企業の採用が目立つことを示しています。
出典:https://23380844.fs1.hubspotusercontent-na1.net/hubfs/23380844/Stablecon%20Artemis%20Q1%20report.pdf
では、なぜB2Bでステーブルコイン決済はここまで伸びたのでしょうか。筆者は、この理由を「企業財務のKPI」で読むと、かなり筋が良く見えてくると考えています。(KPIといっても難しい話ではありません。企業の財務担当者が気にしているのは、突き詰めると「入金が早いか」「コストが読めるか」「例外処理が減るか」といった、地味ですが切実な論点です。)
そうしたことを踏まえて本レポートでは、支払いサイト、為替、バックオフィス負荷といった観点から、B2Bステーブルコイン決済の「実需」について読み解いていきたいと思います。

ステーブルコイン決済が企業にもたらす財務上のメリット(KPI)

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