NASDAQが暗号資産を大量に保有する企業への監視強化。暗号資産マーケットへの影響について。

2025年09月05日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • NASDAQ取引所による、暗号資産を大量に保有する企業への監視を強化の影響について
  • 暗号資産マーケットへの需要減退インパクト
    • 主要トレジャリー企業
    • 米国スポットBTC ETF
  • 総括

前提

Nasdaqが「暗号資産を買うための資金調達(増資等)」に対する監視を強化し、一部ディールに株主総会での承認を要求、開示の拡充を求め、非遵守には売買停止や上場廃止のリスクがあるとThe Infomationが報じています。これを受けてDAT(Digital Asset Treasury=暗号資産を財務戦略の中核に据える、以下トレジャリー企業と呼ぶ)銘柄が下落しました。
直後の反応として、MSTR、NAKA、ABTC、Metaplanet、BMNRなどDAT関連株が3-10%の一斉安、BTCやETHも2〜4%安の局面が観測されました。
過去1年以上にわたり、これらトレジャリー企業が、ETFフローを除けばが暗号資産の相場の牽引役でした。それだけにクリプト固有のニュースで、ヘッドラインだけで言えば、今年一番身構えたトピックかもしれません。

なお筆者は兼ねてより、投資家はBTCだけでなく複数の無国籍アセットを持った方が良い、理由はそれぞれが違う需要ドライバーがあり、それぞれが違うリスクがあるためと主張していますが、まざまざと顕在化された過去1ヶ月でした。この主張は今でも変わりません。
今回、この影響について考察します。
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