Web3.0における最新資金調達トレンド分析-#03,Q1 2025
2025年01月27日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- #03_Q1 2025年「資金調達の潮流」
- 1.「2025年1月20日〜2025年1月26日」の資金調達トレンド
- 1.1.該当期間の出資フロー
- 2.セクター別資金調達トレンド
- 2.1.Infra|持続可能なロールアップの収益モデル構築を目指すRadius、従来の金融市場並みの取引速度を目指すFogo
- 2.2.CeFi|機関投資家グレードの暗号資産デリバティブ取引ソフトウェア開発企業SignalPlus、シリーズBで1,100万ドルを調達
- 2.3.DeFi|AI活用のDeFAI「Ranger Labs」とZKsyncのハイブリッド取引所「GRVT」
- 2.4.Social|Printrの250万ドル調達とJupiter ExchangeによるMoonshot買収
- 2.5.Tools|Jupiter ExchangeとTokenize Xchangeの戦略的買収
- 3.総括&所感
本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、資金調達の最新の傾向とパターンを解説します。
今回は2025年1月20日〜2025年1月26日にかけての調査分析結果を共有します。
【主な話題】
- Infra|持続可能なロールアップの収益モデル構築を目指すRadius、従来の金融市場並みの取引速度を目指すFogo
- CeFi|機関投資家グレードの暗号資産デリバティブ取引ソフトウェア開発企業SignalPlus、シリーズBで1,100万ドルを調達
- DeFi|AI活用のDeFAI「Ranger Labs」とZKsyncのハイブリッド取引所「GRVT」
- Social|Printrの250万ドル調達とJupiter ExchangeによるMoonshot買収
- Tools|Jupiter ExchangeとTokenize Xchangeの戦略的買収
#03_Q1 2025年「資金調達の潮流」
※グラフ記載の$_Mは当該期間中の調達合計、(_cases)は調達したプロジェクト件数を表しています。なお、資金調達報告は確認されているものの調達額が公開されていない場合は、ケースとしてカウントしてはいますが、調達額の計算には含んではいません。
以下、「2025年1月20日〜2025年1月26日」の資金調達の調査結果を共有します。
1.「2025年1月20日〜2025年1月26日」の資金調達トレンド
この期間中、公開された資金調達額ではインフラ関連($75.68M/14件)、CeFi関連($11.0M/1件)、DeFi関連(10.19M/6件)の順に多くの資金調達報告を確認しています。
より細かな分類(上図)では、Layer2($22M/2件)、デリバティブ関連($18.48M/4件)、RWA関連($9.9M/2件)に比較的多くの資金が流れていることを確認できます。
1.1.該当期間の出資フロー
各セクターでの資金調達の内訳は、上記の出資フローを示すグラフでご確認いただけます。
この期間中に出資額、出資数で目立つ投資会社(投資家)はOKX Ventures、HashKey Capital、Hack VC、Pantera Capitalです。
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OKX Venturesの出資先内訳
- SignalPlus:デリバティブ取引向けのソフトウェアを提供するアジア拠点の企業
- DuckChain:Telegram上で動作するAIを活用したEVM互換ブロックチェーン
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HashKey Capitalの出資先内訳
- SignalPlus:デリバティブ取引向けのソフトウェアを提供するアジア拠点の企業
- Keplr:Cosmosエコシステムを中心に開発された暗号資産ウォレット
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Hack VCの出資先内訳
- SOON:Solana Virtual Machine(SVM)を活用したEthereumのLayer2
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Pantera Capitalの出資先内訳
- Radius:持続可能なロールアップの収益モデル(MEV活用)を作るスタートアップ
2.セクター別資金調達トレンド
以下、各セクターごとの当該期間中の資金調達トレンドをまとめます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。