CMS Holdingsの2つの投資風景|Jul-Nov 2024|1.LSD(Monadエコシステム...etc)、2.Stablecoin(BTC-Fi...etc)
2024年11月07日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 1.CMS Holdings周りの投資風景
- 2.CMS Holdingsの投資風景|Jul-Nov2024
- 3.LSD(リキッドステーキングデリバティブ)関連の出資先
- 3.1.aPriori|Monadネットワーク上のMEV(Miner Extractable Value)報酬を活用したLSDプラットフォーム
- 3.2.Magma|Monad上のDAO所有のリキッドステーキングプロトコル
- 3.3.Kintsu|Monad上のLSDプロトコル
- 3.4.Drop Protocol|Interchainアセット向けのLSDプロトコル
- 3.5.SatLayer|Babylon LSTプロトコルを活用したBTC Reステーキングプラットフォーム
- 4.Stablecoin関連の出資先
- 4.1.Ducat|Bitcoin L1上の分散型ステーブルコインプロトコル「UNIT」
- 4.2.Satoshi Protocol|BTC担保ステーブルコイン「satUSD」
- 4.3.Fluid Protocol|LiquityベースのFuelネットワーク上のネイティブステーブルコイン「USDF」
本レポートでは、クリプトネイティブVC「CMS Holdings」を対象に、24年7月~調査時点までのおよそ4ヶ月間に実施した投資先整理とその傾向を解説します。
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CMS Holdings|2019年設立|Website:http://cmsholdings.io/
CMS Holdingsは、クリプト/ブロックチェーンのエコシステムへの投資に重点的に取り組む投資会社です。アーリーフェーズへの参加が多く、ここ数ヶ月はMonadやBitcoin DeFi等の新興DeFi市場への出資が目立ちます。
今回の調査対象期間中に、CMS Holdingsが関与したWeb3/クリプト領域の投資報告を18件確認しています。これら計18件のうち、特に目立つ次の2テーマ、1.LSD(リキッドステーキングデリバティブ)関連(5件)、2.Stablecoin関連(3件)に関連する計8件の⑴プロジェクト名、(2)投資時期、(3)調達金額、(4)事業概要を整理しています。
出資先LSDプロジェクトの内訳は5件中3件が新興EVM L1のMonadエコシステム、Stablecoinプロジェクトの内訳は3件中2件がBitcoinエコシステムのプロジェクトであり、新興EVM L1「Monad」やネイティブプロトコルおよびL2の発展により急速に成長している「BTC-Fi/Bitcoin DeFi」への出資が目立ちます。
「CMS Holdings」が関与した過去4ヶ月のWeb3領域の投資風景をさっと理解できるレポートです。①投資家・投資会社サイドが思い描くシナリオ、②プロジェクト側が描くシナリオ、その③出資の意図、を推察する上でのご参考になれば幸いです。
1.CMS Holdings周りの投資風景
上スライドは、2019年以降、調査時点までにCMS Holdingsが参加したラウンドの対象プロジェクトと資金調達額を示した散布図(上)、およびその内訳を表したワードグラフ(下)です。上記添付のワードクラウドは、過去に出資したプロジェクトの名称を、それぞれの資金調達額の規模に応じて表示したものです。
CMS Holdingsがこれまでに参加したラウンドは計183件。添付の散布図の通り、参加ラウンドの多くはアーリーフェーズです。
これまでに出資した著名なプロジェクトには2021年のSolana、Avalanche、2024年のMonadなどが挙げられます。※上スライドにはExit済みも含まれます。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。