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Rodeo|低コストミントの潮流と「いいね」に代わる新しい価値提供のかたち

2024年10月05日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Rodeoとは何か
  • Rodeoの始め方
  • 「いいね」の代わりとなる「NFTミント」の概念
    • クリエイター目線での懸念
  • 総括

前提

近年、web3領域におけるソーシャルプラットフォームは、従来のSNSとは異なる独自の進化を遂げていますが、その中でも「オンチェーンでのユーザー行動が価値に直結する仕組み」が注目を集めつつあると、個人的に感じています。
例えば、従来のSNSにおいては「いいね」や「拡散」といった行動が主なエンゲージメント手段でしたが、web3ソーシャルでは「NFTのミント」といった行動が、それに代わる新たなエンゲージメント手段として台頭しています。具体的には、ユーザーは自分が価値を感じたコンテンツに対して身銭を切ってミントを行い、そのコンテンツの価値を保有・共有するという形が、徐々に浸透してきています。
このような動きは、ZoraやFarcasterといったプラットフォームが先駆けて導入した仕組みですが、それをさらに簡便化し、より多くのユーザーにアクセス可能な形で提供しているのが、今回のテーマである「Rodeo」です。Rodeoは、NFTのミントを非常に手軽に行えるよう設計されており、クリエイターとコレクター双方にとって、新たなエンゲージメントの機会を提供しています。
本レポートでは、そんなRodeoの概要とその可能性、さらにweb3ソーシャルプラットフォームが描く未来像について、詳しく解説していきたいと思います。
[関連資料]
公式ウェブサイト:https://rodeo.club/
公式ドキュメント:https://help.rodeo.club/hc/en-us
公式Twitter:https://x.com/rodeodotclub
公式Farcaster:https://warpcast.com/rodeodotclub 

Rodeoとは何か

出典:https://rodeo.club/
Rodeoは、BaseネットワークとFarcasterに基づくオンチェーンのソーシャルアプリであり、ユーザーが投稿をNFT化し、他のユーザーがそれを0.0001 ETH(約25セント)で収集できるソーシャルプラットフォームです。このアプリはクリエイターとコレクター向けに設計されており、メディアの共有や興味のあるNFTの発見を容易に行える仕組みを提供しています。特にFarcasterとのシームレスな統合により、既存のFarcasterユーザーは簡単にRodeoに参加できる点が大きな特徴です。
ちなみに、RodeoはNFTアートマーケットプレイス「Foundation」のチームによって開発されたアプリであり、『今この瞬間を楽しみながら、シンプルにデジタルコンテンツをシェアする』ことを目的としています。通常、オンチェーンでのミントには価格や市場動向など、さまざまな要素を考慮する必要がありますが、Rodeoはそのプロセスを簡素化し、『今やっていること』をシェアすることに重点を置いています。そのため、時間限定の投稿が特徴となっており、各投稿は24時間のみ有効です。これにより、ユーザーは『その瞬間』に焦点を当て、早期コレクターとしてのチャンスが提供されるというインセンティブ設計となっています。
以前ご紹介した、懐かしいポラロイド風の写真をオンチェーンで作成・ミントする楽しみを提供するアプリ「Moshicam」とも共通する側面がありますが、Rodeoもまた、ユーザーがNFTをミントしたくなる理由の一つである「楽しさ」を提供する新興ソーシャルアプリの一つと言えます。
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