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Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #39

2024年09月22日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • #39_資金調達の潮流
  • 1.「2024年9月」
  • 2.「直近1週間」
  • 3.「2024年度Q3」
  • 4.投資会社(投資家)の動向
  • 5.補足資料

前提

本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、その最新の傾向とパターンを解説します。今回の#39では、2024年9月14日から2024年9月20日にかけての資金調達活動を調査し、どのカテゴリーが最も注目を集め、どのような特徴が見られるのかを分析しています。

【今週の主な話題】
  1. SVM上のゲームやコンシューマーアプリの開発支援するMagicblock、a16z CSXのプログラムの一環として300万ドルのシード資金を調達
  2. ユニバーサルなZK証明生成レイヤー「Fermah」、16z Crypto Startup Accelerator(CSX)ファンドとベンチャーキャピタルのLemniscapが共同で主導のシードラウンドにて520万ドルを調達
  3. Multicoinが主導する1000万ドルの資金調達ラウンドを経て、Pipe Networkは「分散型仮想インフラネットワーク(DeVIN)」という新たなコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を提案
  4. AI研究におけるデータアクセス問題の解決に取り組む「Vana」が、Coinbase Venturesから500万ドルを調達
  5. BitgetおよびForesight VenturesがThe Open Network(TON)ブロックチェーンに3,000万ドルの戦略的投資を発表
※本レポートでは当該期間中のトレンドのみを取り上げて解説します。各プロジェクト概要は添付リストの概要欄及び参照URLをご参考ください。

#39_資金調達の潮流

※グラフ記載の$_Mは当該期間中の調達合計、(_cases)は調達したプロジェクト件数を表しています。なお、資金調達報告は確認されているものの調達額が公開されていない場合は、ケースとしてカウントしてはいますが、調達額の計算には含んではいません。
以下、「2024年9月」「直近1週間」「2024年度Q3」の資金調達の潮流を概説します。

1.「2024年9月」

調査時点で観測している9月の投資ラウンド件数は計82件、公開情報に基づく調達額は約$0.35B(※非公開情報を含まない金額)の資金調達報告を確認しています。

2.「直近1週間」

直近一週間の投資ラウンド件数/週は34件、公開情報に基づく調達額/週は約$165M(※非公開情報は含まれません)です。
この期間中、公開された資金調達額ではインフラセクター($110.65M/17件)、DeFiセクター($35.1M/7件)、CeFiセクター($9M/2件)の順に多くの資金調達報告を確認しています。
より細かな分類(上図)では、Derivatives取引所($30.1M/2件)、Layer1($30M/2件)、開発者プラットフォーム($21.75M/2件)関連に比較的多くの資金が流れていることを確認できます。

2.1.SVM上のゲームやコンシューマーアプリの開発支援するMagicblock、a16z CSXのプログラムの一環として300万ドルのシード資金を調達

MagicBlockはa16z CSXのプログラムの一環として資金調達を行い、プレシードラウンドで合計300万ドルを調達しました。
出典:https://docs.magicblock.gg/introduction
MagicBlockは、Solana開発者にWeb2並みのパフォーマンスを提供し、かつステートの断片化を避けながらゲームやコンシューマーアプリケーションをSolana上で構築できる「Ephemeral Rollups」技術を開発。
この技術により、開発者はSolanaの一部のステートをEphemeral Rollupsセッションに移動させることができ、Solanaのコアプログラムを保持することで、アプリケーションのマルチスレッド環境を実現します。
想定されるユースケースとしては、以下のようなものが考えられてます。
  • サーバー不要のゲーム: 完全にブロックチェーン上で動作し、アンストッパブルなゲームの開発。
  • 相互運用性のあるゲーム: ゲームのデータとロジックがオープンで、他のユーザーが新しいコンテンツやロジックを追加、他ゲームと連携可能なゲームの構築。
  • Autonomous Worldsやアプリケーション: いつでも利用可能で、グローバルかつ停止しないアプリケーションの開発。
[参考]
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。