Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #2
2024年01月08日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 1.Mining($21.78M)
- 1.1.[HIVE Digital Technologies]
- 2.Infra($9M)
- 2.1.[CESS/DePIN/分散型ストレージとCDNの開発]
- 2.2.[PowerPod/DePIN/共有型EV充電ネットワーク]
- 2.3.[DeMR/MR-DePIN/Solanaベースの分散型MR(複合現実)プロジェクト]
- 3.DeFi($15.7M)
- 3.1.[Bitcoinエコシステム]
- 4.Mining、Infra、DeFi以外のカテゴリー
- 総括|23年12月以降のトレンドを牽引している投資会社Top10
前提
本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、その最新の傾向とパターンを解説します。今回の#2では、2023年12月23日から2024年1月5日にかけての資金調達活動を調査し、どのカテゴリーが最も注目を集め、どのような特徴が見られるのかを分析しています。
【要旨】2023年12月23日から2024年1月5日にかけての資金調達活動
次に示すのは、「資金調達額(週単位)の推移」(※23年11月18日以降)および当該期間中の「カテゴリー別の資金調達額」、「資金調達リスト(※有料)」です。
※グラフ記載の$_Mは当該期間中の調達合計、(_cases)は調達したプロジェクト件数を表しています。なお、資金調達報告は確認されているものの調達額が公開されていない場合は、ケースとしてカウントしてはいますが、調達額の計算には含んではいません。
年末年始に観測された資金調達件数は週あたり10件程度とそれ以前のおよそ20~30件/週と比較すると少ない傾向にあります。調達額に関しては非公開のものが多いため、正確な調達額は不明です。
-
[Mining]
昨年から続く潮流ではありますが、23年末にもマイニング能力拡大を目的とした資金調達が実施されています。次回Bitocoin半減期(24年4月予定)を迎えると古いマイニング機器では採算がとれなくなる可能性もありますから、暫しこの設備投資傾向は続くのではないかと予想されます。
-
[Infra]
Hivemapperブーム以降目立つようになってきたDePIN系プロジェクトやこれまた昨年後半からの流れであるBitcoin界隈(BRC20/Inscription周りやL2など)の資金調達報告が続いています。
-
[DeFi]
新興L1や新興L2上に展開されたDeFiプロトコルの資金調達が続いています。当該期間中はBitcoinエコシステム周りで3件実施され、そのほかZkSync、Arbitrum、Cosmos、TONでそれぞれ1件づつ実施していたことを確認しています。
-
[その他]
NFT、SocialカテゴリーはMeme周りや、再興を図るL1群によるInscription関連プロジェクト、GameカテゴリーはAI関連やBRC20を用いたGameFi、ゲーム間の相互運用向上を目的としたプロジェクト等が資金調達を実施しています。
※本レポートでは当該期間中のトレンドや注目プロジェクトのみを取り上げて解説します。その他プロジェクトはリスト記載のサービス概要、投資会社(投資家)等の項をご参考ください。掲載プロジェクトに関する更なる調査を行いたい場合はレポート末尾に参考URLを記載しておりますので、該当のURLリンク先をご参考ください。
【直近のWeb3.0における最新資金調達トレンド分析レポート一覧】
- Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #0
- Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #1
- Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #2
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。