主なウォレットの分類と国内外の動向
2023年06月12日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提:多くの企業が開発を始めているウォレット
- ウォレットの分類
- 国内外のウォレット
- 法人向け
- 個人向け
- 総括
前提:多くの企業が開発を始めているウォレット
本レポートでは、多くの企業が開発を始めているウォレットの特徴と動向をまとめます。目的は自社の事業でどのウォレットを使えばよいか分からない企業の参考にするため、またウォレットの動向をキャッチアップしたい個人も対象にしています。
Web2, Web3の多くの企業がウォレットの開発を行っています。現在はMetamaskが寡占している市場ですが、Metamaskの機能開発がそこまで進んでいない点、またウォレットはトークンの通り道となるため、抑えておくと大きな収益を上げられるためです。
例えばMetamask Swapは手数料が0.875%と、Uniswapの手数料である0.05~0.30%と比較すると1.5~3倍程度高いですが、毎日10Mドル程度Swapが行われており一日に10万ドル程度の収益を上げています。
ただウォレットも変化が大きい領域で、情報のキャッチアップも時間がかかります。そこで本レポートではウォレットの分類と、国内外のウォレット事例をまとめます。
[Exective Summary]
- ウォレットはMetamaskのような従来型のウォレットから、マルチシグ、MPCとよりセキュリティとUXに配慮した形式が出ているが、まだ法人向けが主である。
- 秘密鍵を第三者が保有するカストディアル型もUXの高さから今後も利用されていく。
- 今後は個人向けにはコントラクトウォレットが普及するが、ウォレットという大金を扱う用途のためハッキング被害と1年程度の期間を経てから普及していくと思われる。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。