【初心者向け】オンチェーン分析ツール「Nansen」を使って次のアルファを探す方法
2022年05月03日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Nansenを用いてアルファを探す
- 1.『違和感のある点を探す』|参考アドレスの特定とアルファ探し
- ①ラベルでフィルタリングして探す方法
- ②Smart Alertsを活用して探す方法
- 2.『線(文脈)を理解する』|追跡アドレスの資産状況を分析し、現状理解と今後の流れを予測する
- Smart Money-Token Profiler|スマートマネーアドレスが保有するトークンαの略歴を分析する
- 3.保有しているトークンをDumpから防衛する
- 総括
前提
本レポートではオンチェーン分析ツールNansenの活用方法を初心者向けに紹介します。
なお、本レポートの内容はNansenの概要を理解した上での応用編です。Nansenの概要は以下のレポートを参照して学んでください。
※関連レポート:オンチェーン分析ツールNansenの概要
本レポートでは、筆者がひと月近くNansenを利用する中で有用だと感じたノウハウの一部を解説していきます。対象読者はNansenを用いたオンチェーン分析をこれから行いたい方ですが、今回は特にNansenを通して次のアルファを探す方法を紹介します。
アルファ探しはTwitter、Telegram、Discord、NewsLetter、Youtubeなどさまざまな媒体を通じて行われますが、これらは全てある事象を「言葉」によって切り取って伝達した情報に過ぎません。
アルファ探しはTwitter、Telegram、Discord、NewsLetter、Youtubeなどさまざまな媒体を通じて行われますが、これらは全てある事象を「言葉」によって切り取って伝達した情報に過ぎません。
「言葉」に対する抽象度合いや前提理解に差はあることが当たり前ですので、情報発信段階でズレたり、転送段階でズレてしまったり、受信段階でズレてしまうことで、解釈がズレてしまい、ミスコミュニケーションを生みます。言葉ベースの情報源とは本質的にそのような運命を抱えているため、ある事象をより正しく捉えるためには、多様な媒体を通じて解釈のズレを修正していく必要があります。
言葉は雰囲気の醸成や抽象度が一致する人同士の情報伝達の効率化、オフチェーンにしかないマクロな市況を知る上で非常に便利なツールです。しかし、SNSが発達した現代においては必要以上に言葉(二次情報)が流通しているため、オンチェーン上で表されるミクロな現象のみを捉えたい場合の情報収集方法としてはコストパフォーマンスが高くはありません。
オンチェーン分析を行う利点はいくつかありますが、筆者の場合はコンテンツの過剰摂取による非効率化を和らげる目的で主にオンチェーン情報を利用しています。要はコンテンツダイエットのためです。ただし、オンチェーン分析方法を学べば言葉ベースの情報源に一切依存しなくても済むというわけではなく、逆に言葉ベースで取得した方が効率的に情報を処理することができる場合も多々ありますので、依存度合いを減らすことができるというのが執筆時点での筆者の所感です。
少なくとも不必要な情報源へのアクセス数を減らすことには貢献するものではあるため、アルファ探しに時間を浪費しているように感じている方にはオンチェーン分析をおすすめできます。
今回は有料サービスNansenを使って、すぐにでも実践できる初心者向けノウハウをご紹介していきます。
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