Euler Finance|パーミッションレスなレンディングプロトコル
2022年12月12日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 免責事項
- 要約
- Euler Financeの概要
- Euler Financeとは
- 資金調達について
- トークンについて
- Euler Financeの詳細
- ①Uniswap V3とTWAPについて
- ②Collateral factor and Borrow factorについて
- ③精算について
- その他機能
- Deferred Liquidity Checkについて
- サブアカウント機能の導入
- 総論
免責事項
今回のレポートは情報提供を主目的としており、金融商品・暗号資産・トークン等の勧誘を目的としておりません。 最終的な投資意思決定は、ご自身の判断でされるようご理解ください。そして、当該情報の正確性および完全性を保証または約束したものではありません。また、本情報に基づいて被ったいかなる損失についても一切責任を負いません。
要約
今回はEuler Financeに関するレポートになります。まずはプロトコルの概要を紹介した後に、Euler Financeの主要な機能に関する詳細に移り、その他機能について紹介していきます。
Euler Financeの概要
Euler Financeとは
Euler Financeは、Ethereum上でローンチされたレンディングプロトコルであり、あらゆるトークンを扱えるように設計されたパーミッションレスなレンディングプロトコルです。Euler Financeでは、基本的にはUniswap V3上においてWETHとの流動性ペアを持つすべてのトークンを上場することができ、借入と貸付を可能にします。
このプロトコルの特徴としては、上場するトークンが持つリスク特性に応じて「階層分け」を行っている点であり、清算の波及効果による不良債権化の問題を抑えることを目的としています。通常のレンディングプロトコルで採用されている共通プールでは、複数のトークンが担保として扱え、トークンの貸し借りを行えます。しかし、流動性の低いトークンの価格を操作して価格を吊り上げた後に、そのトークンを担保として扱い、他のトークンを借り入れ、持ち逃げることによるインシデントが度々発生しています。直近の有名なインシデント例としては、Mango Marketの事件が挙げられます。このような問題に対処すべくEuler Financeではトークンの階層分けを行っています。
階層分けに関しては3つの階層があり、それぞれIsolation Tier、Cross Tier、Collateral Tierに分かれています。それぞれのTierの概要は下記の通りです。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。