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トークノミクスに必要な要素を、歴史を振り返りながら探る -L1, DeFi, NFT, DAOでの本質的な役割は何か-

2022年11月08日

目次

  • 前提:トークンの役割の変遷
  • トークンの役割の変遷
  • トークン発行のタイミング
  • トークンの価格を保つ仕組み
  • 総括

前提:トークンの役割の変遷

本レポートでは、BTCから始まり、ETHやガバナンストークンなどと役割が変化してきたトークンの歴史を振り返り、トークン設計で重要な点は何か、トークンにはどのような役割を担わせるべきかという点を考察します。
2008年にBTCからはじまった暗号資産は、様々な役割を持つように変化してきました。ETHではワールドコンピューターを利用するためのガス代として利用されたり、2017年末にはMakerDAOで以前から議論されていたDAOという概念が本格的に走りはじめ、2020年のCompoundのCOMPトークンではガバナンストークンでは、DeFiへの流動性を集めるためにファーミングという概念が生まれました。ファーミングはCurveのveモデルでより長期的にトークンをロックして流動性を集められるように変化し、そこからBribe(賄賂)という概念が生まれ、更により効率的な方法が生まれていきました。
またGameFiではAxie InfinityがNFT、ガバナンストークン、ユーティリティトークンの3種類を利用したモデルを発明し、STEPNをはじめとした様々なBCG(Blockchain Game)に用いられました。
最近では様々な企業やプロジェクトがトークンを絡めたプロダクトを産み出そうとしています。しかしトークン発行が先行してしまい、トークンの役割は何なのか、その役割を担うにはどのようなトークンモデルが良いのかという考えに迷っている所もあります。
本レポートではトークンの役割を大別し、プロジェクトの方向に合わせてどのようなトークンモデルが望ましいのかを考察します。
[Exective Summary]
  • トークンの役割は資金調達、ガバナンス、ユーティリティに大別される。
  • ガバナンストークンは提案や投票に使われるが、形骸化しているものも多く有効に使われているものは少ない。ガバナンスというよりはプロジェクトの価値を分割したものとして認識される事が多い。
  • トークン設計はシンプルにするのが望ましく、その価値はプロジェクトが達成する目標の大きさによる。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。