Clearpool | 機関投資家向けレンディングプロトコル
2022年06月01日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- ClearPoolにおけるクレジットスコアリング
- 総論
前提
本レポートでは、機関投資家向けの非中央集権な資本市場を構築することを目的としたプロジェクトであるClearPoolについて解説を行っています。
【Executive Summary】
- DeFi(非中央集権ファイナンス)におけるユーザーが貸し借りを行う資本市場の問題点としては、原則的には貸し付ける相手(カウンターパーティー)が匿名であることから、カウンターパーティーの信用力に基づいた貸し付けができないことです。
- 信用による借入ができないことから、借入を行うユーザーはなんらかの担保となる資産を拠出する必要があり、既存金融に比べると資本効率性は悪くなるというデメリットがあります。
- 既存金融においてもリテールユーザーは資本市場にアクセスできないことから、担保での借入でも差異はありませんが、機関投資家など保有財産やキャッシュフローなどを裏付けとした信用力を有する主体にとっては資本効率性が悪いと、DeFiの資本市場を活用するメリットが薄れます。
- このように信用に基づいた借入ができないことから資本効率性が悪いというDeFiの資本市場における課題点を、既存金融におけるクレジットスコアリングシステムという概念を応用して解決しているのがClearPoolになります。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。