LINE Blockchainの概要
2022年02月17日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- LINE Blockchainの特徴
- 基軸通貨「LINK」
- 考察
- 総論
前提
本レポートでは、LINE株式会社が開発・運営する「LINE Blockchain」について取り上げます。
LINEは日本を中心にアジア圏(日本、台湾、タイ、インドネシア)に展開する、ユーザー数1億7300万人(2021年8月時点)を誇るモバイルメッセージングアプリケーションです。開発・運営はZホールディングス傘下のLINE株式会社で、同社は独自ブロックチェーンであるLINE Blockchainを2018年より開発しています。2022年中にはNFTの総合マーケットプレイス「LINE NFT」やNFTプラットフォーム「DOSI」の提供も予定しており、注目が高まっています。
LINE Blockchainの特徴
以下のドキュメントを参考に、LINE Blockchainの特徴を読み解きます。
- ホワイトペーパー:https://blockchain.line.me/ja/whitepaper/
- 公式Note:https://note.com/line_blockchain/
- 公式Doc:https://docs.blockchain.line.me/ja/
Blockchainネットワークの種類と概要
LINE Blockchainは、プライベート型のブロックチェーンであり、LINEで独自に開発されています。プライベートチェーンを採用した理由は、高スループットの実現・ガス代の撤廃・UXの向上を目的としており、一般的なプライベートチェーンやコンソーシアムチェーンを採用する他のプロジェクトと同様です。LINE Blockchainは以下の技術的特徴を具備します。
- コントラクトコードはpythonにて記述される。
- 現状はサードパーティの開発者による独自コントラクトデプロイは認められていないが、将来的にカスタムコントラクトに対応予定。
- ノード参加者はLINE単独。
- 将来的には「ネットワークへの参加形態を多角化」を謳っており、複数企業による分散化も可能性として考えられる。
- プライベートチェーンだが、LINE Blockchain Explorer(参考:https://explorer.blockchain.line.me/ )を提供しており、ブロック生成・トランザクションを確認可能。
- コンセンサスアルゴリズムは「PBFT (Practical Byzantine Fault Tolerance) 合意アルゴリズムを基に、それを強化したPoS (Proof of Stake)とVRF (Verified Random Function)を追加してスピードと安全性を確保」している。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。