DeFiマーケットレポート【2022年12月】
2023年01月04日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- TVL(Total Value Locked)
- ブロックチェーン別TVL
- DeFiプロトコル別のTVL
- DEXの出来高
- プロトコル収益額とその内訳
- ステーブルコインドミナンス
- レイヤー2
- TVL
- Activity
- 個別のプロトコルの動向
- MakerDAO
- Curve Finance
- GMX
- dYdX
- Trader Joe
- 今後の展開と考察
- 総括
2022年12月のDeFiマーケットレポートです。本レポートでは、DeFi(分散型金融)に関連する重要な指標と注目すべきプロトコルの動向を概観し、大まかな傾向を掴むことを目的にします。
Summary
- TVLは、前月末の420.8億ドルから40億ドル下落し380.8億ドルになり、前月比9%ほどの減少。2022年年初のTVLは約1,660億ドルであり約その4分の1以下となる。
- プロトコルのTVLランキングでは、ほとんどのプロジェクトが減少傾向であり、前月比では特にMakerDAOでは約10%、PancakeSwapでは約27%の下落が目立っている。
- 一方でFrax FinanceのTVLは上昇しており、10月末に独自のリキッドステーキング機能Frax Etherを提供し始めたことがTVLの増加に貢献したものと考えられる。
- 全体的な取引高はほぼ半減。Uniswap、Curve、PancakeSwap、DODO、Balancer、SushiSwapなどの代表的なDEXでは多くの取引が行われているが、それでも合計出来高は2021年1月の水準にまで落ちた。
- 収益を多く得ているプロトコルであるdYdX、Lido Finance、GMX、PancakeSwap、Convex Financeに共通しているのは、レイヤー2上での展開でプレゼンスを発揮したことや、L1チェーンへと拡大して、収益的な成功を収めているプロトコルであること。
- 暗号資産の不況サインといわれるステーブルコインドミナンスは11月に過去最高を記録して12月も高い傾向。
- レイヤー2のトランザクションがEthereumのトランザクション数を上回ることが常態化しつつあり、ベアマーケットにも関わらず活発なアクティビティを見せておりレイヤー2のガス消費量も過去最高を記録している。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。