DeFrag.fi|プットオプションによる担保資産保護機能をもつNFT担保ローン

目次

  • 前提
  • DeFrag.fiの概要
  • 総論

前提

本レポートではプットオプションを活用したNFT担保ローンの実現を目指す、Ethereum上のプロジェクトDeFrag.fiを概説します。
DeFrag.fiが取り組むNFT担保ローンは従来よりNFT-Fiという言葉とともにその実現が期待されている金融サービスです。このNFT担保ローンは、これまでにも幾つかの提案がなされてはいるのですが、担保となるNFTの流動性の低さとボラティリティの高さ(フロアプライスの崩壊懸念)から、対象NFTの評価が難しく、資金の貸し手が負うリスクを高いためにその実現は困難だという意見もあります。

執筆時点でも例えばNFT-Fi.com(プロダクト名)のように借入希望額と借入期間を入力してオファーを出し、受理してくれるユーザーを待つというシンプルなP2Pレンディングは存在します。しかし、これは初期のDeFiでDharmaプロトコルが採用したP2Pレンディングソリューションに類似しており、ピンポイントで取引をマッチングさせることの難しさがあります。それゆえにNFT-fi.comが採用するP2Pレンディングは失敗するとは言い切れませんが、体験の即時性という側面が欠落していることは確かでしょう。※Dharmaはその後事業モデルを何度もピボットさせて現在のDeFiウォレットサービスを提供しています。
その他類似のソリューションとしては、1/1NFTをコントラクトにロックして、そのNFTに紐づく権利を1/xに細分化したFT(ERC-20など)として表現し直すことで流動性を得るといったことが行われています。NFTを細分化するプロジェクトについては以下の関連レポートで動向を解説しています。
この従来のソリューションもNFTをコントラクトにロックしてFTを獲得するものですので、NFT担保ローンと同じソリューションのように感じます。しかしNFTからFTにするために資金提供者を募らないといけない一手間があるため、一般的な利用者が用いるにはハードルが高いのが現状です。一言で言えば十分な流動性がないことが課題です。筆者の私見ですが、これらは個人が利用するものというよりは、コレクターDAOのような多くのNFTを所有しているコミュニティが資金調達するために用いるのが適切ではないかと感じてます。
※【脱線】
とはいえ、上記のようなNFTを細分化するソリューションが一般的な利用者に関係がないかと言えばそうではなく、NFTコレクションをERC20トークン化した流動性プールをもつNFTXやNFT20などのプロダクトが仲介することにより、一般利用者がNFTとETH(またはERC20トークン)のダイレクトスワップを可能にしているため、主要NFTプロジェクトの流動性向上には大きく貢献していると言えます。この点はGenieと呼ばれるアグリゲーションサービスを提供するプロジェクトをご参考ください。
今回ご紹介するDeFrag.fiは、上記のNFT-fi.comや関連レポート①②で示したプロジェクト群とは異なるアプローチでNFT担保ローンの実現を目指しているプロジェクトです。執筆時点ではまだ稼働していませんので、今回は現在公開されているドキュメントを元にDeFrag.fiのNFT担保ローンの仕組みを中心に解説していきます。

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