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Integral ブロックトレードに特化したAMM

2021年11月11日

目次

  • 前提
  • CEXおよびDEXにおける大口取引
  • Integralのメカニズム
  • 総論

前提

株式市場において、発行済株式の1~10%程度を一度に売却/購入する大口取引を市場への価格変動の影響を抑えるために、立会外・市場外でクロス取引を行う行為をブロックトレードといいます。
証券会社などの主体が自らのリスクで大口先から株式を一旦買い取って売却先を探しますが、その際に多量の有価証券の価格についてコミットしているため、市場が不利な方向に動いた場合、ポジションを解消してなければ大きな損失を被ります。
また、証券会社などの仲介人が情報の非対称性を活かして不正をおこなったりする恐れがあり、既存金融においても同取引は厳しく規制されています。
暗号資産の世界においても同様の取引サービスがあり、取引所などがOTCとしてブロックトレードのサービスを提供しています。多額の暗号資産を有するマイナー・ヘッジファンド・機関投資家などが利用をしており、最近ではMicroStrategy社やTesla社が多額のビットコインを購入した際にはCoinbaseのサービスを利用したと報道されています。
しかし証券取引と違い中央集権な取引所においてはブロックトレードにおける法的な規制もなく、取引所や従業員が大口保有者の取引情報を活かして、先回りの取引をすることが理論上は可能となっている点は健全な市場形成を阻害する問題点であると考えられます。
Integralはそのような問題を解決するために、ブロックトレードをAMMで提供することを目的としたサービスです。
Trade Delay MechanismとConcentrated Liquidity/Mean-zero ILという2つの独自のメカニズムにより、他のAMMよりもよりタイトな交換レートで大口取引を可能とすることで、非中央集権なブロックトレード取引を可能としています。
本レポートではブロックトレードに特化したAMMであるIntegralについて解説しています。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。