Blockstream Mining Note マイニングのハッシュレートを裏付けとしたセキュリティートークン

前提

昨今、ファミリーオフィスやヘッジファンドなどの多くの機関投資家がポートフォリオにビットコインを保有することを検討しており、一部の主体はビットコインマイニングのエクスポージャーを保有することを望んでいるケースが増えてきています。
マイニングしてビットコインをホールドする戦略は、単純にビットコインの現物を保有するよりも良いパフォーマンスとなることがヒストリカルデータからは実証されていることから、マイニングへの投資は注目をされています。
しかしながら、マイニングへの投資はフルタイムでのオペレーションが必要であり、機関投資家はASICの運用ノウハウやオペレーションをする人的な余力がありません。
よって、機関投資家はマイニングへ直接投資を行うよりも、マイニングカンパニーへ株式投資を行ったり、マイニングを行うために設立されたSPV(Special Purpose Vehicle、特別目的会社)へエクイティ投資を行うことで、マイニングのエクスポージャーを保有することを好みます。
そのような背景があり、投資家による需要があることから、Blockstream社は自社が管理するマイニングファシリティーにて運用するマイニングマシンのハッシュパワーを裏付け資産とするセキュリティートークン(ST)であるBlockstream Mining Note(BMN)を発行し、投資家への販売を行っております。
BMNの発行スキームは、ルクセンブルクに拠点を置くクラウドファンディングなどの
サービスを提供しているベンチャーであるSICOSと提携して発行しており、同社が提供しているSTOプラットフォームであるSTOKRで投資家の募集がなされています。
また、類似した金融商品としては、ハッシュパワーを裏付け資産としたトークンであるBSHTなどもありますが、関係主体の破綻リスクから資産を守る倒産隔離などの流動化スキームにおける満たすべき要件が十分に備わっていないという懸念点がありました。
機関投資家への供給を念頭にしているBMNにおいては、金融・資本市場における規制に準拠した形でSTが発行されており、機関投資家の投資基準に沿った形で発行されています。
なお、BMNは1単位あたり€200,000(約2,600万円)の発行であり、1BMNあたりの2,000 TH/sのハッシュレートを表しています。ハッシュレートを算出するマイニングマシンはBlockstreamのカナダの施設にて運用されているもようです。
BSHTについては下記レポートをご参照ください。
本レポートではBitcoin Standard Hashrate Token(以下BTCST)の概要を解説します。

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