Belt Financeの概要 イールド最適化が組み込まれたソフトペッグトークン向け分散型取引所
2021年05月05日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Belt Financeの概要
- Vaults(レンディングアグリゲーター)
- Liquidity Pools(分散型取引所)
- BELTトークンの概要
- トークンディストリビューション
- 総論
前提
本レポートではBelt Financeの概要について解説します。
Belt FinanceはBinance Smart Chain上のDeFi(分散型金融)プロジェクトで、レンディングアグリゲーターと分散型取引所を展開しています。
Belt Financeは基本的にはソフトペッグトークン(BUSD、USDT、USDC、DAI、USTなど)を扱うプロジェクトです。様々な種類があるソフトペッグトークンを低い取引コスト(スリッページ)で交換できるようにすることと、各ソフトペッグトークンの資金運用の最大効率化を目指しています。
似たようにソフトペッグトークンに特化した分散型取引所のプロジェクトにEthereum上のCurveと、それをBinance Smart Chain上でフォークしたEllipsis Financeが存在します。
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Belt Financeはこれらの仕組みを踏襲しながらも、分散型取引所としてだけでなくレンディングアグリゲーターの機能も同時に展開していることが特徴です。本レポートではBelt Financeの基本概要 、および独自トークンであるBELTトークンについて解説します。
Belt Financeの概要
Belt Financeは、ソフトペッグトークンのレンディングアグリゲーター、およびソフトペッグトークン同士の交換をサポートする分散型取引所で、2021年2月にBinance Smart Chain上でローンチしました。
ソフトペッグとは、「基本的に$1前後で値動きすると考えられているトークン」や「BTCを1:1で交換できるトークン」のことを指します。つまり、前者であればCircle社が発行し、銀行口座に保管されている米ドルが担保となっているUSDCやEtherを担保に$1前後に価格を収束させようとしているMakerDAOのDAIが該当します。後者はいわゆる「EthereumあるいはBinance Smart Chain上のBTC」が該当し, Ren ProjectのrenBTCや複数の事業者が発行者となっているWBTC、Synthetix上でSNXを担保に発行できるsBTCのことを指します。
Binance Smart Chainでもエコシステムの拡大に伴い様々なソフトペッグトークンが増えています。例えばドル建て資産ならば、BUSD、USDC、USDT、UST、VenusUSDなどがそれにあたります。あるタイミングでBUSDを保有していても、それがアプリケーションAでは使えてもアプリケーションBでは使えず、USDTと交換したい場面などがでてきます。Belt Financeは、そのようなソフトペッグトークンの交換所および運用を最適化するレンディングアグリゲーターを展開しています。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。